Vol.30「記憶泥棒」

以前から思っている事がある…

私の上司だ。 
ものすごく記憶力が良いのだ。
どんな微細な事でも覚えている、何年経っても覚えている。社員全員の記憶分、覚えているのでは無いだろうか?

前から思っている事がある…
私の上司だ。 ←同一人物
ものすごく記憶力が悪いのだ。 

いや、ちがう…
悪いフリをしているのだ!そうだ!そうに違いない!そうでなければ上司が務まる筈がないし…アチコチで整合性がとれない。
私が何かを間違えると…
『う~ん、そうだったっけ?もう覚えてないよ~』…と言う。
きっとバッチリ覚えている(笑) 
それは私達社員が自主的に気づきを得るまでの猶予をくれているのだ。
自分で思いだせた記憶は、己の “脳の筋肉” になる!
思い直して、『こう、こう、こうでした…』と説明すると…
『う~んそうだった?』

再び、何かが間違っているとヒントをくれる。
ウカウカしていられない!!!
私の上司は…
“ 覚えている事を忘れている。 忘れている事を覚えている。 ”
…と私は、しかと覚えとかねばならない。 
(A)