データに関するサイバーセキュリティ用語をいくつ知っている? 20個の用語をまとめて解説

データに関するサイバーセキュリティ用語をいくつ知っている? 20個の用語をまとめて解説 電巧社ブログ

デジタル化が進む現代において、データの保護は企業や個人にとって最重要課題の一つです。

サイバー攻撃や内部不正、データの誤管理によるリスクを最小限に抑えるためには、データ・セキュリティに関する基本的な知識を持つことが不可欠です。

本記事では、データに関するサイバーセキュリティ用語20個を厳選し、それぞれの意味をわかりやすく解説します。

データに関するサイバーセキュリティ用語20選

※用語は五十音順で表示しています

1. データアクセス制御(Data Access Control)

データへのアクセス権限を管理し、許可されたユーザーだけが特定のデータにアクセスできるようにする仕組みです。

これにより、機密情報の不正アクセスを防止します。

2. データ暗号化(Data Encryption)

データ暗号化は、データを特定のアルゴリズムを用いて変換し、許可された者だけが解読できるようにする技術です。

暗号化は、データの機密性を保護するための基本的な手段です。

3. データ・インシデント・レスポンス(Data Incident Response)

データに関連するセキュリティインシデントが発生した際に、迅速に対応し被害を最小限に抑えるためのプロセスを指します。

インシデントの検知、封じ込め、分析、復旧、報告といった一連の手順を通じて、データの安全性と事業継続性を確保します。

4. データインテグリティ(Data Integrity)

データが正確で完全であり、改ざんや破損がない状態を指します。

データインテグリティを維持することで、信頼性の高い情報管理が可能となります。

5. データエクスポージャー(Data Exposure)

意図せずにデータが外部にさらされる状態を指します。

データエクスポージャーは、設定ミスやセキュリティホールなどが原因で発生します。

6. データ・ガバナンス(Data Governance)

データ・ガバナンスは、データの品質、管理、利用に関する枠組みやプロセスを指します。

データ・ガバナンスは、組織全体でのデータの一貫性と信頼性を確保します。

7. データサニタイゼーション(Data Sanitization)

不要になったデータを完全に削除し、復元不可能にするプロセスです。

データサニタイゼーションは、情報漏洩を防ぐための重要な手段です。

8. データ・セキュリティ(Data Security)

データ・セキュリティは、データへの不正アクセス、改ざん、破壊を防ぐための一連のセキュリティ対策を指します。

暗号化、アクセス制御、DLPなどが含まれます。

9. データ損失防止(DLP: Data Loss Prevention)

データ損失防止(DLP)とは、機密データが外部に漏洩するのを防ぐための技術やプロセスのことです。

データの文字列をフィンガープリントとして「スキャン」し、データベース化し、外部に「漏洩禁止DB」に相当するものを作成します。

その上で、外部にデータが送付される前に、単語/文節などを監視し、リスク値を超えたデータは、外部に出せなくなる仕様です。結果としてデータ転送や漏洩を防止します。

10. データ・バックアップ(Data Backup)

データ・バックアップとは、データのコピーを作成し、災害やシステム障害時にデータを復元できるようにするプロセスです。

定期的なデータ・バックアップは、ビジネス継続性(Business continuity : BC)の確保に不可欠です。

11. データ復旧(Data Recovery)

失われた、または損傷したデータを元の状態に戻すプロセスが、データ復旧です。

データ損失時の影響を最小限に抑えるために非常に重要です。

12. データ分類(Data Classification)

データの重要性や機密性に基づいてカテゴリ分けを行うプロセスです。

適切なデータ分類は、効果的なセキュリティ対策の基盤となります。

13. データ保持ポリシー(Data Retention Policy)

データをどの期間保持し、その後どのように処理するかを定めた方針です。

適切なデータ保持ポリシーは、法的遵守や情報管理において重要です。

14. データ・フォレンジック(Data Forensics)

データの改ざんや不正アクセスを分析し、証拠を収集する技術です。

データ・フォレンジックは、サイバー犯罪の調査や内部不正の追跡に利用されます。

15. データプライバシー(Data Privacy)

データプライバシーは、個人情報や機密データが不正に収集、使用、共有されないように保護する概念や取り組みを指します。

データプライバシーは、法的規制や企業のポリシーによって確保されます。

16. データマスキング(Data Masking)

データマスキングとは、機密データを匿名化または偽装する手法で、テストや開発環境で使用されます。

データマスキングにより、実際のデータを保護しつつ、データの利用が可能となります。

17. データミニマイゼーション(Data Minimization)

必要最小限のデータだけを収集・保持する原則です。

データミニマイゼーションは、プライバシー保護とデータ漏洩リスクの低減に寄与します。

18. データライフサイクル管理(Data Lifecycle Management)

データライフサイクル管理(DLM)は、データの生成から使用、保存、削除までの一連のプロセスを管理する手法です。

適切な管理により、データの価値を最大化しつつリスクを低減できます。

19.データ漏洩(Data Breach)

許可されていない者が機密情報にアクセスし、情報が外部に流出することを指します。

データ漏洩は、ハッキング、内部不正、紛失などさまざまな原因で発生します。

20. データロス(Data Loss)

データが消失、破損、またはアクセス不能になる事象を指します。

データロスは、ハードウェアの故障、人的ミス、マルウェア攻撃などによって引き起こされ、業務に重大な影響を及ぼす可能性があります。

まとめ

データの保護には、暗号化やアクセス制御などの技術的対策だけでなく、適切なポリシー策定やリスク管理も重要です。

今回紹介した20のサイバーセキュリティ用語を理解して実践することで、データ漏洩や損失のリスクを軽減し、安全な情報管理を実現しましょう。

【参考サイト】
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)┃信頼できるパートナーになるためのデータガバナンス読本   など

Denkosha

この記事の著者:電巧社セキュリティブログ編集部

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