「世界で増え続ける食料問題」、「飢餓による子どもたちへの影響」などと、TVではよく見かけますが、食べ物に囲まれている日本では「食糧問題」「飢餓」という言葉を聞いても、具体的なイメージがわかないかもしれません。しかし、その裏ではコンビニ等で処分される食料品が、尋常でない量にのぼります。日本には、「もったいない」という文化が有りますので、今回は「食品ロス」をテーマに、その問題解決策をレポートに書きました。
1.賞味期限と消費期限によるマインドセット
- 政府は、国全体での食品ロス量を2000年度比で2030年度に半減させることを目標としているが、近年はほぼ横ばいで推移している
- 食品ロスが減らない一因は、多くの消費者が、賞味期限や消費期限ができるだけ長く残っている商品を購入しがちなことにある
- 食品ロス削減のためには、賞味期限や消費期限の意味やその表示方法から考え直すことも有効ではないだろうか
→ 消費者の一瞬の判断が食品ロス削減の推進力となる
2.賞味期限と消費期限の違いとは?
- 「賞味期限:おいしく食べることができる期限。日持ちする食品に用いる」、「消費期限:過ぎたら食べない方がよい期限。傷みやすい食品に用いる」と日本政府は定義している。「賞味期限」の表示方法を変えることで、食品ロスが減るのではないだろうか
- 「賞味期限」の表示を、年月日から年月表示に変更(=大括り化)した食品大手メーカーが複数社あり、食品ロス削減に効果が出ている
- 「賞味期限が月単位の表示ならば、べつに日にちまで気にせず買うと思う」という消費者の肯定的な意見があった(筆者調べ)
→生産者の賞味期限大括り化は効果絶大
3.生産者と消費者双方の意識改革が未来を変える
- 多くの消費者が、賞味期限ができるだけ長く残っている商品を購入する傾向にある ▶ 手前どりのススメ
- 日用食料品の購入には、各自の賞味期限に対する認識が大きく影響する ▶ 大人にも子供にも啓蒙活動
→今から出来る、毎日できる「食品ロス削減」は大きな社会貢献となる