DEレポートNo.35
「日頃投資している遊戯台は将来ゴミになる?? ~invest in waste(ゴミに投資する)~」
【著者コメント】
気分転換やストレス発散のため?金儲け?
人によって理由は様々ですが、普段、何気なく投資している(遊んでいる)遊技台において、定期的に新台に入替がされており、お役御免となった台はどのようになっているのかなと疑問に思ったことがきっかけで今回のレポート作成となりました。
ギャンブル=悪と一般的には言われておりますが、そんな悪も持続可能な将来にむけて対策をしていることを知っていただければ、少しでも見方が変わるかもしれません。
脱炭素経営ドットコムでは、中小企業様の脱炭素経営への第一歩を支援しています。
これから脱炭素経営を始めたい中小企業向けアクションプラン資料もございますので、ぜひご活用ください。
1.新台を入れ替える度に産業廃棄物が発生し、環境に影響がでる
- 「2020年度分ホールにおける使用済み遊技機の排出先等実態調査」では、2021年3月末時点の結果として、122万台が排出された状況を報告。回収先としてメーカー53%、販売商社7.4%、処理業者39.2%となる
- パチンコ台は木材や金属、基盤等の様々な部品で構成されている為、産業廃棄物での扱いとなる。また全国のホールで使用される台数も多い事から処分するたびに、多くの産業廃棄物が排出される
- 産業廃棄物が引き起こす影響としては、燃焼時排出される温室効果ガスによる地球温暖化、またダイオキシンによる大気汚染、不法投棄による人為的災害が考えられる
→ 産業廃棄物を発生させないようにするにはどうすればいいのか?
2.台の中身だけを新台の物と入れ替えて、枠組みは過去に使用した台の物を使う
- 全国のホールやパチンコメーカー、リサイクル推進委員会などが力を合わせ、リサイクルに力を入れている
- 台の中身だけを新台の物と入れ替えて、枠組みは過去に使用した台の物を使っている。台の規格変更などで使用できなくなった物は、下取り回収などで台を集め、ゲームセンターなどのアミューズメント用や個人への販売、更には台を解体して使用できる部品の再利用や原料化をしている
- 「パーツリサイクル(リユース)」「マテリアルリサイクル」「サーマルリサイクル」に分けられ、それらで再利用出来ない物が廃棄される。2003年には63%だったリサイクル率も2020年度には93.8%と高い数値となってきている
→それ以外でリサイクル率を上げる方法はないのか?
3.適正なリサイクルを行う事で100%リサイクルに近づける事ができる
- リサイクルを適正に行うことができる「遊技機リサイクル選定業者」の活用及び日工組遊技機回収システムを遊技台使用する全業者が使用する事で不法投棄の撲滅及び循環型社会の実現に繋がる
- リサイクルができないとされる残渣の100%リサイクル化及び野積みや不正使用の100%壊滅する事で、排出台数=リサイクル100%を達成させる
- そのためには、残渣が出ない素材の開発、また排出された遊技台の処分までの完全管理を行い、環境への影響を大幅に削減させる
【参考サイト】
・パチンコ・パチスロ産業21世紀会│遊技産業レポート│ 2023
・廃棄物分野における地球温暖化対策について│環境省│2021.4.9
・一般社団法人 遊戯リサイクル協会
【図解付きDEレポートNo.35(PDF版)】もダウンロードできます
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DEレポートとは?
「DEレポート」とは、環境やSDGsに係る社会問題を取り上げ、原因・背景から解決に向けた施策事例や将来の展望までを調査しコンパクトにまとめた報告書(レポート)です。
脱炭素経営ドットコムを運営する株式会社電巧社では、社名のアルファベット表記(DENKOSHA)の頭文字から名付けられた本レポートの作成に、全従業員で取り組んでいます。
配信場所: 脱炭素経営ドットコム 及び 株式会社電巧社HP(https://de-denkosha.co.jp/)
配信頻度:10日ごとに配信中