2022年1月19日

バイオガス発電は24時間発電ができます|株式会社ハイポテック 様

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ハイポテック様

株式会社ハイポテック

環境に特化したエンジニアリング会社として1997年に設立。

現在は、「環境プラントエンジニアリング」と「再生エネルギー」の2つの事業を軸にしています。

 

環境プラントエンジニアリング事業では、

工場から排出される有害物質の除害・削減や各種リサイクルプラントを提案。

再生エネルギー事業では、バイオガスプラントをはじめ、

バイオガス精製装置などの各種機器の導入からメンテナンスまで一貫して提供。

 

長年培ってきた技術力とノウハウを活かし、持続可能な循環型エネルギー社会の実現に貢献されています。

佐竹様

株式会社ハイポテック 代表取締役 佐竹 英明 様

今回は、ハイポテック様が再生エネルギーの中でも「バイオガス発電」を選ばれたこと、そして電巧社にサポートをご依頼いただいた理由について、詳しくお話をお伺いしました。

 

私たち電巧社は、このバイオガス発電を含む、再生エネルギー事業に関する電気の領域を、ビジネスパートナーとしてお手伝いしています。

 

 

「バイオガス発電」とは

“家畜のふん尿や食物残渣を発酵タンクに投入し、嫌気発酵のメタン菌を活性化させることで発生するバイオガスを利用し、 ガス発電機を稼働させて電力を発生させる仕組み。

オイルやガスを使用し、有機物を燃焼させタービンを回す発電方法に比べ、環境負担が極めて少ない。”

.「バイオガス発電は
24時間発電ができます」


――― 本日は貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございます。

再生可能エネルギーというと、太陽光発電が一般的に思えますが、ハイポテック様が再生エネルギー事業として「バイオガス発電」に取り組まれている理由を教えてください。

太陽光は昼間だけの発電ですが、バイオガスは24時間発電が可能です。

電源として安心して活用できるという観点から、バイオガス発電事業に取り組みました。

 

“環境プラントエンジニアリング・カンパニー”として積み重ねてきた技術や経験を活かせる、ということもバイオガス発電に力をいれている理由です。

また、この分野は欧州から15年ほど遅れているということで、おもしろそうと感じた部分もあります。

プラント

.「地域に寄り添った
バイオガスプラントを提供」


――― 今回、電巧社はバイオガスプラント建設にあたり、系統連系盤をはじめとした

電気の分野のサポート、技術の支援で関わらせていただきました。

このプラントについて詳しくご説明いただけますでしょうか。

 

プラント

 

「米沢牛」で有名な山形県米沢市にて、地域を主体としたバイオガスプラントを建設いたしました。

我々が発電事業主となり、EPC(※)事業者としてプラントの設計・調達・施工を行っています。

O&M(運営・保守点検)も、我々が対応しております。

 

また、現地の酪農家さんや事業者の方、自治体と力を合わせ、原料の調達まで対応しております。

プラントの規模は、発電量370kWで、原料は一日45tを投入しています。

現在の稼働率は、おおよそ97%です。

 

発電した電気を売るだけでなく、バイオガス発電消化液由来の有機肥料の提供なども行っています。

 

※EPC…請負業者が設備の設計、資材の調達、建設まで行う契約形態。設計(Engineering)・調達(Procurement)・建設(Construction)の頭文字を取ってEPCと略される。

.「酪農家の方々や、地域の皆さまとの連携で米沢を選びました」


――― 建設地に米沢という場所を選んだ理由はありますか。


もともと、米沢の酪農家さん(クライアント)からお声がけいただいたことがきっかけでした。

米沢は広い農地があり、酪農・畜産が盛んなことから、家畜排せつ物処理で困っている農家の方々から是非ともプラントを建ててほしい、とご依頼いただいたのです。

プラント建設を相談するにあたって「お互いに協力し合いましょう」と、地域の皆さまとうまく連携がとれたことも理由の一つです。

 

また、東京から新幹線で2時間強という、距離の近さもポイントでした。

施設見学希望の方が足を運びやすい環境のため、バイオガス発電に興味がある・これから検討されるという事業者様へ、プラントをショールームのようにご紹介しています。

 

プラント

.「FIP制度開始を目前に、バイオマス導入を希望する中小企業は増えています」


――― バイオガス発電は、中小企業にも導入することはできるのでしょうか。

来年(2022年)のFIP制度(※)開始を目前に、導入したいという中小企業のお客様は増えてきています。

 

他の再生エネルギーと違い、バイオガス発電は売電だけではなく、副産物(肥料の活用など)も事業の一つです。

取り組むにあたって、自治体や地域の事業者の方との連携は非常に重要になってくるでしょう。

 

※FIP制度…電力市場の価格と連動した発電をうながすため、再エネ発電事業者が売電する際に、売電価格に対して一定の補助額を上乗せする制度。

―――導入にあたり、地域の皆さまとの連携は欠かせないということですね。

そういう点でも、米沢は最適な建設地だったということが、お話を聞いてよく分かりました。

.「災害時も、電巧社さんの迅速な対応で大変助かりました」


――― 運用開始後、自然災害によるトラブルが発生したとお伺いしました。

電巧社の対応はいかがだったでしょうか。

 

interview

 

落雷によって設備のインバーターが壊れてしまった際、迅速に対応いただき、大変助かりました。

通常であればしばらくプラントを動かせなくなり、数日間発電が止まってしまう可能性もあるのですが、すぐに機器を入手してもらい復旧対応ができました。

 

我々の苦手分野である電気関連の対応は、電巧社さんのアドバイス・技術支援がなければ、なかなか難しかったのではないかと思っています。

今回のバイオガスプラント建設は、基本的に欧州の機器や技術を日本に持ち込んでいます。

電巧社さんには、欧州の機器を使ったシステムを日本の規定に合わせるエンジニアリングで、特にお世話になりました。

.「『電気のコンシェルジュ』ということで、電気に関して何でも相談できる。その技術力を信頼しています」


――― 最後に、電巧社をお選びいただいた理由をお聞かせいただけますと幸いです。

フットワークが軽く、困ったことがあればすぐに対応してくださること。

そして、『電気のコンシェルジュ』として、電気に関して何でも相談できる技術力があり、安心してお任せできました。

最適なモノの調達ができる力、確かな電気の技術力、それらを取りまとめられるマネジメント力があると感じています。

さらに、こちらの要望を具現化するためのカスタマイズ力や、サービスを売るだけじゃない提案力も非常に素晴らしいと思っております。

我々は今後、脱炭素社会の実現に向けて、メタネーションによるグリーンメタンの生成、アンモニアのエネルギー利活用など、幅広く技術開発を進めていく予定です。

そのなかでも、電気の分野においては、これからも一緒に取り組んでいければと思っております。

――― ありがとうございます。今後もお力になれるように努めてまいります。

本日はお忙しい中インタビューに応じていただき、誠にありがとうございました。

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