株式会社キンレイ
1934年、東京都港区芝に鈴木工場として創業し、
第一号となる電線撚線製造機を開発。
現在は、自動車製造国内第三拠点ともいえる岩手県に本社・工場を構え、
「撚る(よる)機能で世界をリードする国際企業」を売りに、
「撚線機(よりせんき)」のパイオニアとして多くの実績を残してきました。
精度の高い機械は、世界20カ国以上に輸出されており、
各国で高く評価されています。
2022年4月1日には、韓国支店を開設。
環境保護の重要性が高まる現代において、
エレクトロニクス分野の発展に寄与しつつ、 シェアNo.1の高い技術力を
生かした製品を生み出している企業です。
株式会社キンレイ
代表取締役 鈴木 猛史 様 (写真右)
経営管理部 管理課 菊池 和枝 様 (写真左)
私たち電巧社とキンレイ様の付き合いはとても長く、なんと80年以上。
旧社屋時代からのお付き合いで、電巧社は、東芝製のモータやインバータ、
トランスなどの産業用電気品を提供しております。
今回は、キンレイ様が太陽光発電の導入を決めたきっかけや、電巧社をお選びいただいた理由について、
インタビューさせていただきました。
「撚線機(よりせんき)」とは
電線や金属線などを撚る(よる)機械のことで、主に電線製造会社で使用される。
撚線機にて製造された電線は、ケーブルやワイヤーハーネスなどの二次製品に加工され、
自動車業界や医療業界など幅広い分野に供給されている。
.「太陽光発電導入のきっかけはBCP対策でした」
――― 本日は貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございます。
早速ですが、今回キンレイ様が太陽光発電を導入しようと思ったきっかけについて、
詳しくお聞かせ願えますでしょうか。
BCP対策が導入のきっかけです。
災害時、地域の方に太陽光で発電した電気を使っていただく、といったことを
メインに考えていました。
そして今回、電巧社さんからご提案いただいた50kWの太陽光発電設備を、
弊社工場の屋根上へ取り付けました。
導入自体は数年前から検討していたのですが、
太陽光発電をやるのであれば、電巧社さんにお願いすると決めていました。
―――万が一の備えとしての太陽光発電、
ということですね。
導入にあたり、電巧社の対応はいかがでしたか。
工事は大変だったみたいですよ。笑
施工時期が冬だったので、雪が降る寒い中、
一生懸命に対応していただきました。
―――本拠点である岩手県は、降雪量の多いイメージですが、そのなかで
太陽光発電導入に踏み切った理由はあるのでしょうか。
岩手といっても県の南部の方なので、もともと、雪がそんなに多い方ではないんです。
夏場にエアコンをつけたりすると、デマンド(※1)が働くこともあるので、
太陽光で補うことができればいいなと考え、導入する決断に至りました。
―――今回導入いただいた設備は、MAXで50KW弱の発電能力を有するものですが、本日もピークで40KWほどの発電が確認できました。4月上旬の少し雲っている状況でもこれだけ発電していますので、快晴時や日差しの強まるシーズン(※2)には、さらに能力を発揮するはずです。
※1 デマンドとは
30分間に消費された電力の平均値をデマンドといい、電気の基本料金は、過去1年間の最大デマンド値から算出されている。
電気料金を抑えるために、設定したデマンド値を超えると警報等で知らせる監視装置があり、多くの企業が導入している。
※2 補足情報
太陽光は夏場が発電のピークではありません。気温が高すぎると逆に発電能力を阻害します。
.「お付き合いの長さが、依頼の決め手です。一生懸命やっていただきました」
――― 太陽光発電の導入は電巧社への依頼を決めていた、という
お言葉をいただき、大変うれしく存じます。
もしよろしければ、電巧社をお選びいただいた決め手をお聞かせください。
もともと電巧社さんが取り扱う東芝製品のモータだとかインバータを、
弊社が製造している機械に組み込むことが多く、お付き合いが長かったということが
一番の決め手ですね。
トランスに関しては、今も継続して納入いただいており、細く長くお世話になっています。
中嶋社長のことも存じ上げておりますので、
対応をお願いするなら電巧社さんが良いな、と思っていました。
結果、一生懸命やっていただいたので、依頼して良かったと感じています。
.「脱炭素は、目に見えない地道なことをやっていくしかないと思っています」
――― BCP対策をきっかけとして、太陽光発電を導入されたとのことですが、
その他に脱炭素という視点で、何か取り組まれていることはありますか。
我々は、電気自動車やハイブリッド車に欠かせないワイヤーハーネスの製造に関わることで、
脱炭素社会の実現を、間接的にお手伝いさせていただいています。
また今後は、太陽光発電を増やしていくことが我々にできる脱炭素の取り組みだと思っており、
空調などの省エネ化も必要だな、という風に考えています。
――― 太陽光発電×脱炭素ということで、
今後は蓄電池の導入なども視野にいれているのでしょうか?
そうですね、それも考えています。
少しでも日本全体のCO2排出量を減らすお手伝いが出来ればいいな、という感じですかね。
脱炭素に関しては、目に見えない地道なことをやっていくしかないと思っています。
.「電巧社さんの新しい取り組みに関するお話を、楽しみにしています」
――― 最後に、今後電巧社へ期待することが
あれば、お教えいただけますと幸いです。
我々は岩手にいるので、東京などの都市の話を
聞くことは、とても大事だと思っているんです。
電巧社さんはさまざまな部署があり、
新しいことに次々とチャレンジしているので、
芝巧会(※3)などで、色々なお話を伺えることを
期待しています。
芝巧会恒例の、中嶋社長のマジックショーも
楽しみにしていますよ。笑
ぜひ、我々がびっくりするようなことに
取り組んでもらえたらな、と思います。
※3 芝巧会(しこうかい)とは
電巧社が年に一度開催しているお客様会のこと。
新型コロナウイルス感染症の影響により、
今は開催をお休みしています。
――― ありがとうございます。今後とも末永くお付き合いさせていただきたく存じます。
本日はお忙しい中インタビューにご協力くださり、誠にありがとうございました。