脱炭素経営をサポートする商品 第7弾
IE5効率モータ「東芝シンクロナスリラクタンスモータ」
現代の産業界は、電気代の高騰や地球温暖化への対策などにより、省エネの重要性がますます高まっています。
工場などでの消費電力で最も大きいのがモータです。
ですので、まずはモータの省エネ化することが、脱炭素への第一歩となります。
またこうした理由から、今後省エネモータを搭載した製品が求められる可能性が高くなっており、製品製造の分野においても省エネモータの選択は非常に重要となってきます。
そこで電気のプロフェッショナルの電巧社がおすすめする製品は、 IE5効率モータ「東芝シンクロナスリラクタンスモータ」です。
世界の消費電力で1番多いのはモータ
モータは世界の消費電力のうち、約40~50%ほどを占めているとされています。
出典:Motor Systems (Motor Summit 2008)
日本でも全消費電力の約55%、産業部門の消費電力の約75%をモータが占めているといわれており、コスト削減や脱炭素化などで電気消費を抑えるためには、省エネのモータに切り替えることが重要です。
出典:資源エネルギー庁(2009年エネルギー消費機器実態等調査報告書)IAE-0919107
モータは、エネルギー効率が高いほど、省エネとなります。
モータには、国際電気標準会議(IEC)が定める効率基準があり、現在最も高いエネルギー効率を誇るのがIE5です。
ここからは、IE5効率モータの特徴やその導入によるメリットについて詳しく説明します。
IE5効率モータとは
IE5効率モータは、国際電気標準会議(IEC)が定めるIEC 60034-30-1規格に基づいた、現在最もエネルギー効率の高いモータです。
IE5は「超高効率/ウルトラプレミアム効率」と呼ばれ、従来のIE4(プレミアム効率)やIE3(高効率)モータを凌ぐ効率性能を持っています。
IE5効率モータに切り替えた場合、以下のようなメリットがあります。
消費電力の削減
IE5効率モータは、運転中に発生するエネルギー損失を最小限に抑える設計となっているため、他のものに比べて電力消費が削減できます。
また長時間稼働でも効率が高い状態で維持することが可能です。
運用コストの削減
消費電力の削減は、電気料金など直接的な運用コストの削減につながります。
また効率が高いモータは温度上昇が小さいという特徴があることから、今までより冷却機器を減らせたり、劣化速度が遅くなってメンテンナンス頻度が減るなどでコスト削減ができる可能性があります。
CO2排出量の削減
消費電力が減ることで、その分排出されるCO2も削減でき、環境負荷の低減にも貢献します。 脱炭素経営を進める企業は、効率の高いモータに切り替えることで、削減目標の達成に近づくことができます。
IE5効率モータに切り替えるなら「東芝シンクロナスリラクタンスモータ」がおすすめ
当社は電気のプロフェッショナルというだけでなく、東芝モートル(モータ)の特約店として70年に渡る実績を持っています。
そんな当社がおすすめするIE5効率モータは「東芝シンクロナスリラクタンスモータ」です。
シンクロナスリラクタンスモータとは、回転子に磁石を使用せずにコイルに発生する磁束のみで回転する構造の、レアアースを使用しない同期モータです。
回転子部に発生する損失を極小化することで、誘導モータに比べてより高い効率を実現。
例えばIE3効率モータからだと、損失を約35%削減できます。
その他にも以下のような特徴もあり、置き換えや調整が簡単に行えます。
・標準枠番の誘導モータと取り合い寸法が同一のため、置き換えが容易
・シンクロナスリラクタンスモータは同期回転速度で回るため、高精度な回転速度制御が可能
・専用インバータとの組合せにより、一部配線の簡素化や運転時の調整が容易
・電流位相調整機能によりモータ特性に合わせた効率改善が可能
・シンクロナスリラクタンスモータに添付のパラメータ表にて調整が容易
このように「東芝シンクロナスリラクタンスモータ」を切り替えることで、省エネとCO2排出量の削減、そしてレアアースを使用しない省資源化にも貢献できますので、ぜひご検討ください。
東芝シンクロナスリラクタンスモータ 一般仕様
【モータ備考】400V級、3600min-1、屋外設置、フランジ形など多彩な仕様で製作可能です。ご相談ください。
なお、本製品は見込み生産機種(在庫)ではありません。
【インバータ概要】
・VF-S15Rシリーズは、多機能・小形インバータVF-S15シリーズをベースとしています。
・本インバータは東芝三相同期リラクタンスモータ専用です。
必ず対象モータのパラメータリスト値を設定してください。
・本シリーズはVF-S15の取扱説明書に加えて、VF-S15R専用の取扱説明書を添付します。
【インバータ注意事項】
・ベース機種のVF-S15に対して、「Pt=3~8の制御方式」、「おまかせトルクアップ」、「まろやか制御」、「オートチューニング機能」、「ブレーキシーケンス機能」、「パネルジョギング運転」、「ドゥルーピング制御」、「サーボロック」、「定出力領域トルクリミット選択」、「第2V/F設定切換え」、「第2モータ設定切換え」、「直流制動」機能はご使用いただけません。詳細はVF-S15R専用の取扱説明書をご参照ください。
・本シリーズは、ULおよびCE規格、ATEXおよびSafetyの規格には適合しておりません。
・本シリーズは通信オプションに・通信ソフトウエア(PCM002Z)には対応しておりません。
・本シリーズは、出力側に「零相リアクトル」、「モータ端サージ電圧抑制フィルタ」は使用することはできません。
【参考サイト】
・一般社団法人 日本電機工業会│トップランナーモータ│2013年7月
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