2022年11月17日

コアラ絶滅の危機 ~地球温暖化での人間と動物の共生への道~

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私は高校生の時、一年間オーストラリアのブリスベンに留学をしていました。
そこで2回ほど野生のコアラをみたことがあり、とても感動したのを覚えています。
しかし、2019年の大規模な森林火災、止まらない開発でコアラがどんどん減っているというのを知り、とてもショックを受けました。
多くの人にコアラの現状を知ってもらうために、この記事を書きました。

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1、温暖化による気候変動でコアラ絶滅の危機!

  • 温暖化による気候変動で、オーストラリアのコアラが激減。
  • 気候変動により、異常な高温、干ばつ、開発による生息地の減少、そこに2019~2020年の大幅な森林火災が起きてしまった。
  • 森林火災によって、11万㎢が消失(北海道の面積が約8万3,500㎢)。コアラの主な生息地であるオーストラリア東側が消失面積の80%を占めている。
  • このままでは2050年にはニューサウスウェールズ州のコアラは絶滅するといわれている。

激減したコアラを増やすためには?

2、絶滅危惧種の保護プログラム成功事例

  • 絶滅危惧種であるゴリラは、関係各国の政府と国際基金が徹底して保護プログラムを行った結果、個体数が増加した。
  • 国際動物福祉基金、世界自然保護基金、ゴリラの生息地(保護区)にまたがる国家、民間NGO
  • オーストラリアの保護区・国立公園は、レクリエーションの場としての側面が強く、管理・保護の面は弱い。加えてコアラの絶滅危惧種への位置づけは、州ごとである。

→保護プログラム成功のポイントは?

3、政府は保護プログラムの一元化を行い、民間支援策も多様化すべき

  • オーストラリアの場合、国立公園や保護区は国が一元管理しておらず、州や民間団体が主体となっていることが多い。そのため、管理のレベルや方法がまちまちである。
  • ゴリラの事例にみられるよう、国が国際基金と連携し、国レベルで徹底したコアラ保護プログラムを実施する。保護と管理方法は一貫した指針を示すべき。
  • 国が主体となり、各州と民間の協力を得ながらまずは火災で失われた国立公園の調査と復興を徹底して行い、コアラが住みやすい環境を作る。同時にけがをしたりはぐれて保護されたコアラたちに、野生に戻す訓練を行えば、少しずつ野生のコアラが増えていくのではないだろうか。

個人/法人共にSNSや仮想通貨等も最大限活用した新たな民間支援を

4、参考・補足:企業の取り組み

  • コアラを救うため、企業も様々なプログラムを行っている。企業が行うのは、主に寄付活動で売り上げの一部を保護団体の活動に充てるために寄付をしている例が多い。
  • 寄付にとどまらず、知名度を活かして、ホームページ上にコアラの置かれている状況をまとめ、多くの人に発信している企業もある。
  • 多くの人が目にするという意味で、こうした企業が果たす役割はとても大きい。尚、最近では環境問題に積極的な企業が評価される流れがあるため、今後は制度としてそうした企業が評価される仕組みができていくのではないか。

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