2023年11月22日

お酒も造れる東京の水道水
~世界に誇る東京水~

line
DEレポートNo.23

私の知り合いが贈り物にするお酒を田町で購入していると聞き、なぜわざわざ田町まで来ているのかと聞くと東京23区の中で唯一の酒蔵があるとのことでした。とても美味しいと日本酒好きの間では好評とのこと。会社のすぐ近くでもあり、これは行くしかない!と早速行ってきましたが、小さな酒蔵なのに品種は多数あり、どれも個性的でとにかく美味しい!使っている水は東京の水道水と聞き、水を調べたところ新鮮な驚きがありましたので、ご紹介いたします。

【図解付きDEレポートNo.23(PDF版)】はこちら

1.東京水道水の質

  • 東京水道水の水質
    東京水の水源は、ほとんどが河川水で、80パーセントが利根川及び荒川水系、17パーセントが多摩川水系、水質は軟水から中程度の軟度60度前後で飲みやすい
  • 水質向上
    東京水の水質は「高度浄水」と「TOKYO高度品質プログラム」によるISO 9001に準じた品質マニュアルや、ISO/IEC 17025の高い精度の水質検査で安全性とおいしさを実現している
  • 高度浄水
    通常の浄水処理に加え、オゾンの強力な酸化力と生物活性炭による吸着機能を活用した浄水処理を行うことで、これまでどうしても取り除けなかった水の中に残るごく微量のトリハロメタンやイヤなニオイや有機物をほぼ除去している

この水を使ってなんと!水が命のあれを造っちゃいました!

2.東京水で酒造

  • 東京水で酒造り
    東京港醸造(とうきょうみなと じょうぞう)は、東京都港区芝にある酒類製造会社。祖業日本酒造りを、東京都心で約100年ぶりに再開した。苦労の末、知る人ぞ知る名酒が誕生している
  • 東京水は酒造りに適していた
    仕込み水は水道水を使用。荒川や利根川水系の水道水は日本酒造りに適した中軟水で、日本酒名産地である京都・伏見の地下水に水質が近い。湧き水に比べて衛生面で安全であり、水道水の消毒に使われる塩素は発酵過程で抜けるので品質に影響しない
  • 伝統の酒造りにFA技術を導入
    ITを活用して自動化することで麹造りに従事する担当者の負担を軽減し、麹造りの再現性を高めた精麹室・精麹機を開発。日本酒の保存期間を長くするためなどに行う「火入れ」も、職人の経験則をIT化するなど自動化の精度を高め、近代的な製造方法を取り入れている。驚くほど小さな酒蔵…

身近なところからSDGsに参加

3.東京水をもっと身近に

  • 繊細な素材のうま味を引き立てる
    東京水を日本食の普及に役立てることができる
  • 「中軟水」の特徴を生かし、「素材のうま味」を引き出す調味料や、みりん、醤油、味噌、伝統的な食文化の継承にも役立つのでは
  • mymizuで使い捨てペットボトルの削減
    「水道水は臭くて飲めない」は過去のこと。マイボトルに水道水を詰めてペットボトル削減の活動が始まっている。都内各所に無料給水を行う給水パートナーの輪が広がっている。「水」が取り持つ縁で何かが始まるかも!

始めよう、給水チャレンジ!

【図解付きDEレポートNo.23(PDF版)】はこちら

DEレポートNo.23 内容まとめ画像