DEレポートNo.33
「大学進学とジェンダー そして地域格差」
【著者コメント】
私は地方出身ですが、女性の大学進学率が地方と都市部では差があることに驚きました。
どうして差が生まれてしまうのか、それによる弊害は何か、解決策はあるのだろうか?と思い、このレポートを書きました。
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1.大学進学率は女性の方が低い?
特に地方は都市部と比べると差がある
- 地方は大学自体が少ないため進学率が低い。身近に大学に進学している人が少なく大学進学が選択肢に入らないことがある
- 都市部に比べ親の所得(収入)が低いため進学費用などが得られない、他県の大学に行こうとすると別途一人暮らしなどの費用が掛かってしまうためネックになる
- 女性の一人暮らしが心配。大学に行く必要性等などの親の理解が得られない
- 結婚・出産などで仕事を続けられなくなるのでは?等キャリアへの不安、手に職をつけたい、早く働きたいと思い大学進学したいと思わない女性も
→ 勉強する意思があっても金銭面で進学を諦めることになり、その後の就職などにも影響が出る、自身の夢を叶えることができなくなる可能性も
2.女性の大学進学率をあげるには
進学に性別は関係ない
- 奨学金制度を活用する。返済が必要ない給付型の奨学金もある
- 都市部に出なくても、地方にも留学などに力を入れている素晴らしい大学が増えている 例:国際教養大学(秋田県)
- 地方では私立大学を公立化するところもある。私立大学に比べて授業料が安く済み、地元への進学だと実家から通えるため、費用や親の心配が軽減される
- 東大女子学生がフリーペーパー(biscUiT)を発行し、高校などへ配布。東大女子学生の生活やOGの紹介などを行い、大学進学を身近に感じられるように発信している
→奨学金の利用、周りの人たちに相談したり調べたりすることで、進路や将来への道が広がる可能性かも?
3.とはいえ、大学進学だけがすべてじゃないけれど
私たちにできることは?
- 出産や育児をしながらでも働きやすい社会を作っていく
- 地方の賃金をあげるなど金銭面で夢を諦めることがない社会にしていこう
- 奨学金制度の拡充、真剣に学びたい学生への支援を積極的に
- ジェンダーバイアス<「男らしさ」「女らしさ」といった観念を基に男女の役割を固定的に考えること>に囚われない
→進学したい人が進学できるように
【参考サイト】
・都道府県別大学進学率:女子│とどラン
・「年収が高い都道府県ランキング」発表 1位は東京都で平均474万円(企業口コミサイトキャリコネ) | 株式会社グローバルウェイ
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DEレポートとは
「DEレポート」とは、環境やSDGsに係る社会問題を取り上げ、原因・背景から解決に向けた施策事例や将来の展望までを調査しコンパクトにまとめた報告書(レポート)です。
脱炭素経営ドットコムを運営する株式会社電巧社では、社名のアルファベット表記(DENKOSHA)の頭文字から名付けられた本レポートの作成に、全従業員で取り組んでいます。
配信場所: 脱炭素経営ドットコム 及び 株式会社電巧社HP(https://de-denkosha.co.jp/)
配信頻度:10日ごとに配信中