2024年11月8日

音楽サブスクは環境に優しいのは本当? リキッド消費の環境負荷をレポート

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DEレポートNo.44「「リキッド消費」と「ソリッド消費」 -音楽サブスクサービスは環境にやさしいのか?-」

DEレポートNo.44
「リキッド消費」と「ソリッド消費」-音楽サブスクサービスは環境にやさしいのか?-

対象のSDGs目標

【著者コメント】

音楽鑑賞が趣味で、日ごろよりレコードを収集しております。

また、音楽サブスクリプションサービスも併せて利用しております。

音楽が環境に与える影響が気になり調査しましたのでご紹介します。

【図解付きDEレポートNo.44(PDF版)】はこちら

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1.消費行動の変化

  • 最近、「リキッド消費」や「ソリッド消費」という言葉をテレビや新聞でよく目にします
  • SDGs(持続可能な開発目標)の観点から考えると、一見「ソリッド消費」は資源を大量に消費するため環境に良くない、近年増加傾向である「リキッド消費」は資源を効率的に利用できるので環境にやさしい、というイメージがあります。しかし、実際はそう単純ではありません
  • 例えば、「ソリッド消費」でも、耐久性のある製品を選ぶことで長く使用でき、またリサイクルやアップサイクルを通じてSDGsに貢献することができます。
  • 一方で 「リキッド消費」にはSDGs の観点において、どのようなデメリットが発生するのでしょうか。自身も利用している音楽サブスクリプションサービスに焦点を当てて考察してみました

音楽サブスクリプションサービスは環境にやさしいのか?

2.音楽サブスクリプションサービスにおける環境負荷とは?

  • 近年、音楽サブスクリプションサービスの利用者は増加し、 2022年の「定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」(ICT総研)によると2025年には3,250万人に達する見込みです
  • CDやレコード、カセットテープといった音楽記録媒体は最終的に廃棄物となる可能性があるため、データをダウンロードするだけのサブスクリプションサービスの方が環境にやさしい、と感じる方も多いはずです。しかし、実際のところはどうでしょうか?
  • 実は、音楽サブスクリプションサービスを含む多くのサブスクビジネスモデルはデジタルプラットフォームに依存しています。それらを支えるデータサーバーやインフラ設備の維持には莫大な量のエネルギーが必要であり、その環境負荷は決して小さくありません
  • そこで、国内市場における音楽ストリーミングサービスのリーダー企業3社が使用するエネルギーに関してどのような取り組みをしているのか調べてみました

→リーダー企業3社の環境負荷へ対する取り組みとは?

3.消費者が企業の取り組みに注目するべき

日本国内の市場における音楽ストリーミングサービスのリーダー企業3社【Amazon Music】【Apple Music】【Spotify】各社の取り組みは以下の通りです。

  • Amazon Music → 「The Climate Pledge」に署名し、2040年までにネットゼロ排出を目指している
  • Apple Music → 自社施設やデータセンターで再生可能エネルギーを導入し、エネルギー効率の向上やリサイクルプログラムを推進
  • Spotify → 環境に配慮したデータセンターを構築し、持続可能性への取り組みを公表

「リキッド消費」という消費形態が増えていく中、私たち消費者は、価格や品質だけではなく、企業の環境対策の動向に注目する必要が問われています。

例えば、食品の品質表示のように、サービスの環境負荷や企業の取り組みが明示されるようになれば、私たち消費者の意識も少しずつ良い方向に変わっていくと期待されます。

企業側も自社の取り組みをもっと消費者へ伝える事が重要であると考える

【参考サイト】

J-STAGE┃消費環境の変化とリキッド消費の広がり
Amazon┃世界中から20社が新たに「The Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約 )」に参加 など

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配信場所: 脱炭素経営ドットコム 及び 株式会社電巧社HP(https://de-denkosha.co.jp/
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