DEレポートNo.46
加速するキャッシュレスの世界
新貨幣の誕生を喜べない事業者と偽札よりも守りたい個人情報
~キャッシュレスの代償 切り離せない第二の心臓~
対象のSDGs目標
【著者コメント】
紙幣が新しくなる!当時メディアで取り上げられ世の中に拡散、色々な考察が飛び交っていました。
私が趣味で遊んでいるパチンコはクレジットカードや電子決済が出来ず、現金しか使えません。
新しい紙幣になったらサンド(紙幣投入口)はどうなるんだ?全台交換?
でもこれってパチンコだけの話じゃないよね?
キャッシュレスがこんなにも溢れているこんな世の中だからこそ、身近な所でどんな影響がでるんだろうと気になり、この記事を書こうと思いました。
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1.キャッシュレスの時代に新たな貨幣の誕生
そもそも貨幣を新しくする意味?ってなんなんだろう?
- 今年2024年の7月3日に20年ぶりに新貨幣が刷新され一部界隈で盛り上がりを見せている
- 偽造防止の観点で進歩した技術が使われており、世界共通の目的でもあるセキュリティーの強化が施されている
- デザイン変更に伴う経済の活性化も期待されている喜ばしいその半面、スーパーマーケットやアパレルショップにある自動釣銭機、飲食店に置いてある自動券売機、駐車場にある自動精算機など、自動化された既存の設備を新貨幣に対応出来るようにアップデートしなくてはならない側面もある
→ 設備投資の影響を受けるのは小売業やサービス業ばかり?
2.事業者の負担増で経営の危機!!
知らず知らずのうちにキャッシュレス決裁システムの導入を促されている?
- 飲食サービス業、小売業などで自動システムを使用している場合、新貨幣に対応すべく何らかの措置を取らざるを得なくなっている
① 新貨幣対応のものにアップデート → 事業者のコストはかかるが消費者への影響は特に無し
② キャッシュレス決裁システムへ変更 → 1と比べコストは押さえられる為、導入しやすいが、現金主義者等の一部の客が離れる原因となる
③ 自動システム導入を辞め、現状維持もしくは現金対応に戻す → 人件費が上がり商品の値上げの要因となり客足が減る
- ネオマーケティングが実施した調査結果によると消費者サイドもキャッシュレス決裁を使用する機会が多くなっている為、今後キャッシュレス決裁システムを導入する個人も事業者も増えそうである。
だがキャッシュレス決裁の使用に賛成的でないユーザーにとっては、そもそもの選択肢の幅が狭められてしまう
→世の中の流れについていけない人々は取り残されてしまうのか…
3.キャッシュレスの一本化は本当に便利なのか?
第二の心臓!? ほとんどのシステムはスマホが1台あれば事足りる…
- 今の世の中、大概のことはスマートフォンというデバイスが1台あればなんでも出来てしまう。その為、導入の間口も非常に広い!
- 個人のキャッシュレス決裁への考え方次第で、きっかけさえあれば選択肢の幅が広がり多くのメリットを得られる機会が増えるだろう。ただし入口が多すぎてどこから手を出していいものか、よりよいものが何なのか考えると情報過多でうんざりしてしまうし面倒である
- 面倒ではあるが普段の生活向上の為にも、ちょっとでもメリットデメリットの一部を挙げてみよう
- メリット
・銀行(キャッシュカード)と連携し振込等の簡略化
・Suica等のカードやスマホがあれば、現金を持ち歩かなくていい
・現金をおろしたい時、ATMの手数料がかからない
・支払い時にポイント還元や特典を受けられる機会が増える
・会計がスピーディに決裁出来る。
・今後、マイナンバーカードとの連携により、給付金の受取りなど役所対応の手続きが簡略化できる - デメリット
・店舗がサービスに対応したシステムを導入している必要がある
・お金を使っている感覚が薄くなる。金銭感覚が麻痺
・サイバーテロなどによる情報漏洩の懸念
・ネットワーク障害による一時的なアプリケーションの利用不可
・電気が無いと設備が使えない。スマホのバッテリーも生命線
・災害時などの通信障害にも弱い
・そもそもスマホが死ぬとお手上げ
→スマホやキャッシュレス決裁の進化で便利になっていく世の中、その波は止まることは無いのか?
はたまたリスク分散の為、スマホに頼り切った生活を捨てることも必要なのではないだろうか
【参考サイト】
・ 国立印刷局┃新しい日本銀行券特設サイト
・ ネオマーケティング(PR TIMES)┃「新紙幣とキャッシュレスに関する調査」 など
【図解付きDEレポートNo.46(PDF版)】もダウンロードできます
※個人情報の入力なしでダウンロード可能です
DEレポートとは?
「DEレポート」とは、環境やSDGsに係る社会問題を取り上げ、原因・背景から解決に向けた施策事例や将来の展望までを調査しコンパクトにまとめた報告書(レポート)です。
脱炭素経営ドットコムを運営する株式会社電巧社では、社名のアルファベット表記(DENKOSHA)の頭文字から名付けられた本レポートの作成に、全従業員で取り組んでいます。
配信場所: 脱炭素経営ドットコム 及び 株式会社電巧社HP(https://de-denkosha.co.jp/)
配信頻度:10日ごとに配信中