近年、地球温暖化の影響により、夏の暑さが年々厳しさを増しています。
それに伴う室外機などの屋外設備の温度上昇は、冷房負荷の増加や設備故障のリスクを高め、エネルギーコストの上昇にもつながっています。
従来の断熱材や遮熱塗料だけでは対応が難しい状況の中、今注目されているのが「放射冷却」 という新しい技術です。
自然の力を活用し、エネルギーを使わずに熱を宇宙空間へ逃がすこの技術は、持続可能な暑さ対策として大きな期待が寄せられいます。
この記事では、その仕組を分かりやすく解説して、おすすめの商品を紹介します。
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放射冷却とは?
放射冷却とは、地表や物体が赤外線を通じて熱を宇宙に放出する自然現象です。
元々は夜間の冷え込みの原因として知られていましたが、近年の技術進化により、昼間の強い日差しの中でも放射冷却を可能にする特殊な素材が開発されています。
放射冷却素材とは?
この素材は、太陽光の熱エネルギーを効率的に反射するとともに、赤外線を「大気の窓」と呼ばれる波長域へ光学制御することで熱を宇宙に放出します。
これにより、外気温より表面温度を低く保つことができ、エアコンや冷却装置に頼らずとも自然に冷却効果を得ることができます。
放射冷却素材が持つ3つのメリット
冷放射冷却素材には、以下の3つのメリットから近年注目が集まっています。
省エネ・CO₂排出の低減
放射冷却素材を建物の屋根や設備に施工することで、日中の温度上昇を抑え、冷房負荷を大幅に軽減できます。
これにより、エアコンの電力消費を減らし、CO₂排出量の削減にもつながります。
特に工場や倉庫、大型商業施設では、大きな省エネ効果が期待できます。
貼るだけで有効
放射冷却素材は、主にフィルムなどで提供されており、保護対象に貼るだけで効果を発揮します。
大掛かりな工事を必要とせずに、既存の屋根や設備に貼り付けるだけなので、導入しやすいのが魅力です。
耐久性の向上
放射冷却素材は、高い耐候性を持ち、紫外線や風雨、温度変化といった過酷な屋外環境にも長期間耐えることができます。
これにより、屋根や設備の表面温度上昇を防いで、保護対象の故障や劣化を抑制し、設備や建材の耐用年数を延ばす効果が期待できます。
特に直射日光や高温にさらされる場所では、この耐久性向上のメリットが大きく発揮されます。
商品紹介:放射冷却素材「SPACECOOL」
この放射冷却素材で、弊社がおすすめしたいのが「SPACECOOL」です。
日本発の最先端放射冷却素材であり、ゼロエネルギーでの冷却を実現できることから、既に様々な施設に導入されています。

特徴
世界最高レベルの放射冷却性能
太陽光からの熱の反射率は最大約95%、赤外線(8-13μm)に光学制御した際の熱の放射率(放射効率)も最大約95%と、世界最高レベルの放射冷却性能を誇ります。
これにより、昼間の直射日光下でも周囲温度より2~6℃低い温度を維持できる画期的な素材となっています。
高い耐候性
紫外線・風雨・温度変化に強く、長期間屋外で安定した性能を維持します。
特に紫外線に対する耐候目安は天井面で約10年※となっています。
またフィルムは不燃材料として認定されており、様々な環境で安心して利用できます。
※キセノンウエザー試験から推定した年数で、保証値ではありません
※使用環境によって、実際の耐久年数は変わります
軽量で柔軟、加工が容易
加工も容易のため、室外機やチラー、工場や倉庫の屋根や分電盤など、既存の設備の形状に合わせて加工して使用できます。
まとめ
放射冷却素材は、電力を使わずに自然の力で暑さ対策ができる、持続可能な冷却ソリューションです。
中でも「SPACECOOL」は、高い放射冷却性能と耐久性、施工の簡便さを兼ね備えた製品として、多くの現場で注目されています。
地球温暖化対策や省エネの一環として、ぜひ放射冷却素材の導入を検討してみてください。
詳細はSPACECOOLの商品紹介ページからご確認ください。
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