詠人不知

新型コロナに思う

ついに東京も1000人を超えた。
新型コロナの新規感染者数のことである。
もしかして、これは新型コロナの第3波第4波などではなく、
コロナ変異種の第1波ではないだろうか。
本来、伝染病というものは、ある程度蔓延すると、
自然と収束に向かうものだ。
だから今頃になってこの激しい広がり方は、従来の新型コロナとは
明らかに違うように感じる。
今まで感染しても重症化にくかった若年層においても
症状が軽いとは限らないようだ。
東京を遥かに上回っていた大阪の新規感染者数が頭打ちになって来た。
舞台は東京に移りつつあるから、要注意。
これからが正念場だ。

既に第1波が終わっていたインドでも、
インド型の変異種が猛威を振るっている。
ふと思う・・・1日30万人の新規感染者を、どうやって数えたのだろう。
インド人は数学が得意だからか。

ワクチンがなかなか巡ってこないのは、
日本政府、特に厚労省の失態だと聞こえてくる。
いまワクチンを一番欲しがっているのは、
オリンピックを目前に控えた日本のはずだ。
菅総理の訪米目的が見えづらかったが、
ワクチンを求めに行ったのではなかったのか。
政治には必ずシナリオとなるストーリが隠されている。
私が総理なら、ここでワクチンを交渉奪取して人気を取り、総選挙に備える。
誰でも思い付く薄っぺたいシナリオだが、どうやら失敗外交だったのか。
さてはバイデンはオリンピックをやらせない
腹積もりではと感じたが、考え過ぎか。

新型コロナに罹ると、対症療法しか出来ないと聞く。
しかし、調べてみると、可能性のありそうな
治療薬候補(治験中)がいくつもあるようだ。
ひとつは東京都医師会が取り上げているイベルメクチン。
もともとは抗寄生虫薬だそうだ。
もう一つ、コルヒチンという通風薬。
痛風の方は普通に手に入るのかもしれない。
果たして効果があるのか、現時点では不明である。
清肺排毒蕩という漢方薬は、
既に中国・台湾で広く新型コロナに使用されている。
いずれも治療薬であって、予防薬ではない。
ワクチンが行き渡れば、この騒ぎがウソだったように静まるのだろうか。
そんな期待を込めて、ワクチンが待ち遠しい。

予防は自身の免疫力を上げるのが一番。
これには補中益気湯という漢方薬がツムラ41番で容易に手に入るが、
それよりも大切なのは睡眠をしっかりとることに違いない。

新型コロナとオリンピック

 好きか嫌いかはともかくとして、小池都知事の話は分かり易いです。
どうしてだろうと考えたら、発言する文章が短かいことに気付きました。
これは論文を書く時の基本中の基本でもあります。
「外食は控えて下さい。」(…でもオリンピックは控えないの)
「県を跨ぐ移動は控えましょう。」(…でも国境を跨ぐオリンピックは別なの)
と、裏の意味を別とすればかなり明確です。(笑)

それに引き換え、菅総理大臣の表現は微妙です。
「人類がコロナに打ち勝った証しとして東京オリンピックを開催したい。」
今週から、やっと高齢者のワクチン接種が始まりますが、
我々にワクチンが回ってくるのはかなり先です。
何をもって打ち勝ったと言うつもりなのか…?
理解に苦しみます。


コロナも自然の一部です。
自然に対して勝った負けたと言うのは人間の驕りだと思います。
今後我々が目指すべきは、(あるいは、受け入れるべきは)
コロナとの共生ではないでしょうか。

このままいけばオリンピックは必ず開催されます。
難しいと知りながら、誰もNoと言わない。
それは中止すれば多額の損失を被ることが分かっているからです。
誰しもそのきっかけにはなりたくはないでしょう。
古い話ですが、戦争に突き進むのを止められなかった日本を彷彿させます。
そんな泣き言はともかく、開催されれば生涯最後の東京オリンピックです。

開催まで、あとおよそ100日です。大いに楽しみましょう。