あらゆる業界で、働き方改革やDXを推進する動きが活発化しています。
製造・建築業といった現場作業の多い業界では、現場ならではの課題を解決する「産業用スマートグラス」が注目を集めています。
今回は、産業用スマートグラスを導入することで、どのような課題が解決できるのかを解説していきます。
スマートグラスとは
スマートグラスは、メガネのように装着して使用し、目元で様々な情報を得ることができるウェアラブルデバイスの一種です。
左右ともにディスプレイがついている両眼式と、片方のみついている単眼式の2種類があります。
ここ数年、カラダとココロの健康を測れる『JINS MEME』や、Nreal社開発の機能性に優れている『Nreal Air』など、新しいスマートグラスが次々に登場しています。
一般消費者向けの商品が多いイメージがあるかもしれませんが、最近では業務向けの商品も増えており、さまざまな業界で注目を集めています。
また、製造業や建築業などの現場業務をメインとする業界では「人材育成」「スキルトランスファー」を目的とした導入が増えているそう。
業務で利用されているスマートグラスには、どういった機能が搭載されているのでしょうか。
本記事では、“現場業務で活用されている産業用スマートグラス”に限定し、機能などを紹介していきます。
産業用スマートグラスに搭載されている機能は?
産業用スマートグラスには、業務をサポートする機能が多く搭載されています。
実際にどのよう機能があるのか、電巧社が代理店を務め、販売している『RealWear』を例にご紹介します。
▲ RealWear 「Navigator™ 500」モデル
音声操作
音声認識型のスマートグラスは、特定のコマンドを声に出して操作を行います。
手を使わず操作できるため、作業しながらでも活用できることがメリットです。
音声通話、WEB会議
マイク・カメラが内蔵されているスマートグラスは、装着したまま音声通話やビテオ通話ができます。
WEB会議アプリなどを活用すれば、複数人での会話も可能です。
ドキュメントの閲覧
スマートグラスのディスプレイには、作業手順書などのドキュメントを表示させることができます。
動画再生もできるため、動画マニュアルを確認しながらの作業もOK。
写真や動画の撮影
搭載されたカメラ機能を使い、現場の写真・動画を撮影できます。
スマートグラスを装着していた作業員の視界を、写真や映像で記録できるため、報告書作成などに役立ちます。
チャット送信
チャットアプリと連携すれば、都度スマホやタブレット端末を取り出さなくても、音声操作で手軽にチャットを送れます。
システム連携
スマートグラスと社内システムを連携させることで、業務プロセスの簡略化が実現します。
作業の一部を自動化でき、手作業を削減することが可能です。
このように、産業用スマートグラスが持つ機能は、現場業務の効率化・改善に役立ちます。
では、実際にどのような業務の効率化・改善が期待できるのでしょうか。
スマートグラスでできる業務効率化・改善の例
資料のペーパーレス化
現場で扱う紙書類は、持ち運びが大変なだけでなく、紛失・情報漏えいといったリスクが伴います。
機密情報や個人情報が載っているものは、より一層気をつけて管理しなければなりません。
この煩雑さを解決すべく、書類を電子化し、タブレット型の端末に保存するのも一つの手です。
しかし、タブレットは閲覧時に片手をふさいでしまうため、作業に支障がでてしまうのが難点です。
スマートグラスに資料を保存すれば、束のような資料を持ち歩く必要もなくなり、必要な情報を必要なときにすぐ閲覧できます。
『RealWear Navigator 500』のように、指紋認証機能が搭載されているものであれば、セキュリティ面も安心。
ディスプレイに資料が映し出されるので、手を塞がずに済み、業務の進行を遅らせることもありません。
現場・オフィス間での情報共有の最適化
トラブルが発生してしまった時は、一刻も早い対処が求められます。
しかし、現場からオフィスへの連絡手段が電話やメールしかない場合は、正確な情報共有に多くの時間を要します。
トラブル発生時でなくても、作業員が現場のことを伝える際、口頭や文章だけではうまく伝わらない場合も。
スマートグラスを活用し、現場の映像を共有できれば、上記のような問題は解決できるでしょう。
また、情報をリアルタイムで共有できるため、オフィスに居る責任者もスピーディーに状況把握できます。
作業確認に関しても、現場・リモートでのダブルチェックが実現するため、対応漏れ・ミスの防止につながります。
効率的な技術継承(スキルトランスファー)
製造業や建築業では、慢性的な人手不足に悩む企業が後を絶ちません。
解消するためには、ノウハウや知識をもったベテランが、新人に技術を継承する必要があります。
しかし、人手不足ゆえに業務が圧迫され、継承のための時間が確保できないという問題が。
この問題も、ベテランがスマートグラスを通して新人の作業をリモートで確認し、指示・アドバイスできれば解決します。
逆もまた然りで、ベテランの作業光景をリモートで共有し、新人がオフィスで学ぶといった方法も、技術継承に有効な手段だといえます。
まとめ
産業用スマートグラスには、現場業務の働き方改革・DX推進をサポートする機能が豊富に備わっています。
市場も年々拡大しており、世界規模で需要が高まっている状況です。
電巧社が取り扱う、遠隔作業支援スマートグラス『RealWear』も、世界で5,000社以上の導入実績があり、出荷台数はなんと20,000台以上。(※)
多くの現場業務の効率化・改善に役立っています。
現場業務の効率化にお悩みの方、現場のリモート支援を実現したい方は、ぜひスマートグラスの導入を検討してみてください。
※RealWear社実績
RealWearが気になる方は、ぜひこちらのページをご覧ください。
おすすめ記事