モータ型式説明

東芝

. 東芝モータの形式記号

これらの種類を区分するため電気的特徴を表す形記号(TYPE)と、機械的特徴を表す式記号(FORM)を使用します。

. 形(TYPE)の区別………電気的特徴を示します。

1. 第一項文字………相数を表す。
2. 第二項文字………交流機の種別を表す。
3. 第三項文字………回転子の種別を表す。
4. 第四項文字………特殊事項
5. 第五項文字………特殊事項

表2 形の区別

スクロールできます

第一項文字第二項文字第三項文字第四項文字第五項文字
記号意味記号意味記号意味記号意味記号意味
S単相A同期機A非同期機BサーボモータC短時間定格
Q二相C整流子機F周波数変換機DコンデンサモータH高効率モータ
T三相I誘導機Kかご形回転子E深みぞ形S二次高抵抗形
小形モータのうち新JEM形はFrNo.A1825以下、IEC寸法モータは11kW以下(極数に関係なく)Tを省く。第四項文字以降を使用するときは、“I”を省いてもよい。M巻線形回転子K2重かご形T停動トルクの特に大なるもの。
但し、反作用モータ例 TMC TKEC SKDP集電環短絡並ブラシ引上装置付巻線形回転子L可変速、可変トルクモータ
例外 SIKDR反発形モータNコーン形
Y永久磁石付R反発形(反作用形)
Xトルクモータ
SIR(反発始動形)U薄形モータ
TAKR(反作用モータ)特性セルシンモータAN(単相)
TAKY(永久磁石付同期モータ)TAN(三相) (パワーセルシンは除く)

. 式(FORM)の区別………機械的特徴を示します。

1. 第一項文字………外被の特徴を示す。
2. 第二項文字………軸の連結の方法を表わす。
3. 第三項文字………軸受その他取付関係に影響をおよぼすもの。
4. 第四項文字………性能向上のための構造の特徴を示す。
5. 第五項文字………特殊構造または付帯事項を示す。

表3 式の区別

第一項文字

第二項文字

第三項文字

第四項文字

第五項文字

A

開放形

B

ベルト運転

K

ころがり軸受付

J

防じん形

1

※NEMAシリーズ

C

水中乾式形

C

直結運転

L

フランジ形

軸受記号の後に付ける

M

電動送風機付

2

トスマイティーM80Cシリーズ

D

防滴保護形

D

第三軸受台付

P

軸受台付

N

消音器付

3

E

全閉形

E

片軸受

T

立形(注3)

R

防食形(第一種)

4

低圧F種シリーズ

トスマイティーシリーズ

(高圧)

F

全閉外扇形

G

歯車軸受

A

すべり軸受

水冷式

S

スプリング支え形

5

一般船用

G

ガス冷却形

S

他機械と軸を共有

C

強制油冷式

V

他方通風

6

防衛庁規格による起重機用モータ

K

開放管通風形

F

水冷+強制

W

屋外用

7A

JEM規格による起重機用モータ

L

液冷形

T

軸傾斜付

油冷式

Z

防水形

7B

7A(同上)の改良形

M

防まつ形

U

他機械と同軸同わく

自冷式

BA

交流電磁ブレーキ内蔵形

8

新規格対応品

N

防浸形

注1.コレクターが外側にある場合には次の最後にハイフン(-)をつけてその次に本体と同じ第一項文字と第五項文字の記号をその順につける。

BS

直流電磁

無励磁作動形

Q

※新JEM寸法によるもの

 

例 FCK-EXX VC-V

ブレーキ

O

油浸形

2.コレクター短絡電動操作のものは第四文字の“M”を用いる。

BE

内蔵形

励磁作動形

X

安全増防爆形

P

全閉管通風形

例 VC-EM

K

鋼板製フレーム

XX

耐圧防爆形

Q

水中油封形

3.仕込相当機種(新JEM形でFrNoA2236以下IEC寸法ではIEC225M以下)の立形モータの第三項文字は“L”を用いる。


XXX

耐圧防爆形

4.第三項文字以下は特記しないでも自明のときは省略しうるものとする。

(アセチレン水素)

R

全閉空気冷却器付

5.すべり軸受の式の例(VCAN)防滴,直結,水冷式のすべり軸受サイレンサ付

XY

内圧防爆形

S

保護形


XD

粉じん防爆、


普通防じん構造

U

水中水封形


XSD

防じん防爆、特殊防じん構造

V

防滴形


CF

深井戸用キャンド

W

水冷形


CA

浅井戸用キャンド

Y

水浸形


CD

汚水用、汚水用キャンド

Z

特殊形



注:※印は改良に伴う新形を示すもので次第に省かれていく性質のものです。

注:同系列の記号を重ねて用いる場合にはアルファベット順とします。
代表的な式記号と保護方式の対照を表4に示します。

表4 東芝記号とJP、JC記号の対照表

東芝式記号

保護方式

冷却方式

第1項文字

代表記号

保護方式の名称

保護方式

冷却方式

の記号

の記号

第1形式名

第2形式名

記号

記号

A

開放形

ABK

無保護形

無保護形

JP00

JC0

C

水中乾式形

CCL


水中形

JP58

JCW4S、4N

D

防滴保護形

DBK

保護形

防滴形

JP22

JC0

E

全閉形

EBK

全閉形

防まつ形

JP44

JCN4

F

全閉外扇形

FBK

全閉形

防まつ形

JP44

JC4

G

ガス冷却形

G△△

その都度対応

K

開放管通風形

KCK

保護形

防滴形

JP22

JC1~2

L

液冷形

LC

全閉形

水中形

JP58

JC△3FA8S

M

防まつ形

MCK

保護形

防まつ形

JP24

JC0

N

防浸形

NCK

保護形

防まつ形

JP24

JC0

O

油浸形

OCKL

無保護形

無保護形

JP00

JC0

P

全閉管通風形

PCK

壮閉形 

防まつ形

JP44

JC3

Q

水中油封形

QCL

 

水中形

JP58

JCWONU4S、4N

R

全閉空気冷却器付

RCK

全閉形

防まつ形

JP44

JC6

S

保護形

SBK

保護形

無保護形

JP20

JC0

U

水中水封形

UCL

 

水中形

JP58

JCWONW4S、4N

V

防滴形

VBK

反保護形

防滴形

JP12

JC0

W

水冷形

WCK

全閉形

防まつ形

JP44

JC8

Y

水浸形

Y△△

その都度対応

Z

特殊形

ZU

(無保護形)

(無保護形)

JP00

(相手機械による)

表5 東芝記号とJP、JC記号の対照表

東芝式記号

保護方式

冷却方式

保護方式の名称

保護方式

冷却方式

の記号

の記号

第4項文字

代表式記号

第1形式名

第2形式名

記号

記号

J

防じん形

FBKJ

防じん形

防まつ形

JP54

JC4

M

電動送風機付

ECKM

(*1)

(*1)

N

消音器付

FCKN

(*1)

(*1)

R

防食形

FCKR


(*1)

S

スプリング支工形

S△△

その都度対応

V

他力通風形

KCKV

(*1)

JC1~3

W

屋外形

FBKW

全閉形

防まつ形

JPW44

JC4

Z

防水形

FBKZ

防じん形

防波浪形

JP56

JC4

BA

交流電磁ブレーキ内蔵形

FCKBA1

全閉形

防まつ形

JP44

JC4

BS

直流電磁ブレーキ内蔵形

FCKBS(BE)

本体 全閉形ブレーキ 保護形

防まつ形無保護形

JP20(*2)

JC4

(BS:無励磁作動形)

(BE:励磁作動形)

DCKBS(BE)

本体 全閉形ブレーキ 保護形

防まつ形無保護形

JP20(*2)

JC0

K

鋼板フレーム

FCKK

(*1)

(*1)

モーターの導入・入れ替えをご検討のお客様はどうぞお問合せください。
専門のスタッフが商品選定のご相談・お見積りを承ります。

※商品に組み込まれたモーターの修理・入替は、メーカー様にお問合せください。