2023年9月27日

子供の野球人口が減少した原因は?
~子供達の野球離れに歯止めを!!~

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DEレポートNo.21

息子が小学校2年生の終わりに少年野球のチームに入団し、私も同時にコーチとして参画させて頂きお世話になりました。それまでは自宅と会社を往復するだけの生活で、初めて地域との接点や交流が持てた事が嬉しかった事を覚えています。しかし、少年野球の競技人口がどんどん減少している事を知り、非常にショックを受けて寂しく思い、この現状を知って頂く為にこのレポートを書きました。

【図解付きDEレポートNo.21(PDF版)】はこちら

1.高まる「野球人気」の裏で進む深刻な小中学生の「野球離れ」

  • 小中学生の野球競技人口が「少子化の7~8倍」というスピードで激減している!?
  • 少年軟式野球団員数・2011年:16万2千人➜ 2021年:11万6千人/中学軟式野球部員数・2011年:28万1千人➜ 2021年:14万4千人
  • そもそも少子化で子供の数が減っている上、時代と共にプロ野球中継の減少など子供達が野球を観たり触れる機会が減ってしまった
  • サッカー・バスケ・卓球など子供達の選択肢は多様化
  • 競技人口が減る事は野球ファンの減少に繋がり、野球界そのものの市場が縮小。 競技人口が減れば、必然、競技レベルの低下が危惧される

深刻な少年野球の競技人口の減少…その対策は有るのか?

2.少年野球の競技人口の減少…現状と対策

  • 子供達が野球に興味を持ち始めるきっかけとしてキャッチボールが出来る公園や校庭の開放など野球が出来る環境整備が求められる
  • 「日本野球機構(NPB)」「日本野球連盟(JABA)」「高校野球連盟」といった野球関連の団体、プロ野球の現役選手やOB、高校球児、また地域の有志企業や団体に拠る「野球体験」「野球教室」「大会開催」など外部の協力と支援や行政に拠る地域振興が不可欠
  • 少年軟式野球団は監督・コーチ・審判・お茶当番など基本的に全て保護者を中心としたボランティアで成り立っており、外部があまり口を出せず、これまでの指導方針や勝利至上主義といった価値観は一朝一夕では変えられないが、大人の罵声や怒声を禁じたり、子供達のニーズに合わせたクラス分けなど受け入れ態勢の見直しも必要な時期に来ている

野球を取り巻く環境の整備と時代に合ったチーム運営や指導方針・指導体制がカギ!

3.少年野球の未来を考える

  • 子供達に「野球」そのものを知って貰い好きになって貰えるような機会を数多く創出する。 公園・校庭・野球場などを開放してキャッチボールやボール遊びが出来る環境の整備。 チームへの入部に対する心理的ハードルや現実的な負担を軽減する施策を打ち出し実践(お茶当番・土日祝帯同・子供達の送迎・高い用具代など保護者の負担軽減!)
  • 野球を愛する多くの関係者が、野球界の未来を案じて時代に合ったチームや指導の在り方について、大きな指針を打ち出して啓蒙する
  • 「競技志向の子供」と「ただ野球を楽しみたいだけの子供」それぞれに合わせた受け皿を作り、皆が笑顔で野球に取り組める環境を広げて行く(監督・コーチなど大人の罵声や怒声禁止!指導者の指導力向上を目指した「指導者資格」の取得や導入!)

「勝ちたい子」も「楽しみたい子」も、それぞれが参加出来るチーム(受け皿)の増加に期待!

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