2023年3月31日

故障家電は修理して使いたい!!

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子供のころから物を分解するのが大好きで、テレビやラジオをはじめ、色々な家電を分解して、良く怒られていました。
学生時代、電気・電子関連を専攻したこともあり、社会人になってからは趣味の一つとして、電化製品を直すことを長年続けてきましたが、最近は部品の入手も難しく、世間一般的にはどうしているのかが気になったことより、今回のレポート作成となりました。

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1.故障家電の大量廃棄

  • 故障家電は分解してのリサイクルが進んでいるが、故障したものは修理するよりも買い換えた方が安いとか、修理が不可能なので廃棄するしかないということで、大量廃棄されている。
  • 海外通販で家電も海外から簡単に買えるようになったが、それらの製品の修理は、海外へ修理を依頼するコストを考えると廃棄しか選択肢は無い。また、修理に関しては人件費が主で品物の価格に対して高額な修理費となる。
  • 家電製品は壊れたら修理するよりも買い換えた方が良いという考えと、壊れた家電製品は、特定家庭用機器廃棄物以外も全てがリサイクルされているのだという間違った認識が広がっており、まずは廃棄せず修理して使うことを働き掛ける必要が有るのではないだろうか。

→故障家電を廃棄しないためには。

2.分解リサイクルだけでなく修理で再生

  • 全国には、メーカーが修理を断ったものや、製造メーカーが存在しない製品を修理する事業者や個人が存在し、単に家電の機能だけでなく、製品に関わる思い出も含め、修理して使いたいというユーザーは多く存在する。
  • 修理する事業者はメーカーのOBやアマチュアの趣味の延長上など、技術の継承や自身の経験で確立した方法等を駆使して修理を行っている。また、希少価値の特定の製品を扱う専門業者も生まれるなど変化は起きている。
  • 修理には多岐にわたる技能が必要であるが、その継承を含め、修理を行える技術者の減少が懸念される。一方、希少のある特定製品専門の修理業者以外は、利益的には厳しく、修理事業を継続できる依頼の確保が重要となる。 

家電製造メーカーの協力が必要

3.製造メーカーは修理部品の保有量を増やし、保有年数の長期化を

  • メーカーが行う修理はあくまでもサービスで有り、修理だけで事業性は無い。また、部品の保有もしかりである。そのため、古い製品では修理に使う新品部品の調達が困難であり、修理再生を妨げる大きな原因である。
  • 供給されない部品は、中古品として流通しているものや、オークションなどでジャンク品として出品されている物を入手して、部品を取り出して使うなど、コストも手間も掛かるため、修理再生されるものはごくわずかである。
  • メーカーとしてSDGsの取組は、積極的に行っているが、部品供給を長期にわたり行うこともその一環として重要であることを認識して実行することにより、物を修理して長く使うという意識の醸成に貢献できると考える。

これからの家電製造メーカーの取組が物を長く使う意識の醸成に

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