2022年1月19日

水銀灯は既に製造禁止に!対策はお済みですか?

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そもそも水銀灯が規制対象になった理由

2013年10月に行われた国連環境計画の外交会議にて水銀による環境汚染を防止する目的で、「水銀に関する水俣条約」が採択されました。
「水銀に関する水俣条約」とは、水銀や水銀を含む化合物の人為的な排出から人の健康被害や環境汚染を保護する目的で定められた国際条約です。

 
日本政府も水銀による汚染防止に関する法案を2015年3月に閣議決定し、2020年に水銀を使った製品の製造や輸出・輸入ができなくなりました。
水銀を使った製品には、蛍光灯も含まれておりますが、蛍光灯については、家庭向きの蛍光灯は水銀灯の基準値をクリアしたものが今後も生産されます。

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今使っている水銀灯は今後どうなるのか?

現在使っている水銀灯については、使用の禁止自体はされませんが、新たに水銀灯を入手することはできなくなってきてますから、水銀灯の寿命がきたらLED照明への乗り換えが必要となります。

 
次第に入手が難しくなっている状況ですが、購入できる可能性はまだあります。
ですので、水銀灯を買い占めておくことでしばらくしのげるというのも一つの考えですが、あまりおすすめはしません。
なぜなら、水銀製品自体に公衆衛生上のリスクがあることは明らかだからです。

 
現在水銀灯を使っている場合は、寿命が来る前にLED照明に切り替える検討しておくと良いでしょう。

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水銀灯からLEDに切り替えるメリット

まずは水銀灯とLED正目の性質の違いについて、一覧表でまとめてみました。

 水銀灯LED照明
消費電力400W100~130W
寿命3,000~12,000時間40,000時間
演色性Ra=45以下Ra=70以上
点灯性5~10分常時点灯
ランプ発熱300~400度80~90度
水銀含有率30mgなし
光束の低下率2,000時間で-30%2,000時間で-10%

これを見て頂ければわかるように、LED照明は様々な面に置いて、水銀灯より優れています。
まず、消費電力が少ないので、電気代が安くなるのは簡単に理解できることかと思います。

 

性能面で言えば、やはり寿命が挙げられます。
LED照明は、水銀灯の4~10倍長寿命です。
これは電球の交換にかかるコストや交換作業手間が省けることになります。
また、LED照明の多くは、素材がフィラメントやガラスではないため、仮に落としてしまったとしても、割れて飛び散ることはないので、怪我のリスクを防げます。

 

このようにLED照明は、経済面・性能面・環境面、全てにおいて水銀灯よりも優れた光源であることがおわかり頂けたでしょうか。
唯一デメリットがあるとするならば、最初にかかるコストです。
専用の照明器具への付け替え工事など、どうしても最初に大きな費用がかかることになります。
しかし、使用電気代が安く済みますので、それもすぐにペイできます。

 
現在も水銀灯を使用しているのであれば、ぜひLED照明への切り替えを検討してみましょう。

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