2023年04月12日

『RealWear Navigator ™  500』体験レビュー。『HMT-1』との性能の違いは?

RealwearN500

様々な業種でDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の取り組みが行われていますが、そのひとつとして『スマートグラス』をご検討中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

『スマートグラス』とは、頭に装着して使用する眼鏡型ウェアラブル端末のことです。
作業者への遠隔作業支援やARでの作業サポートなど、様々な場面での活躍が期待されています。 

そのなかでも今回は世界5,000社以上(※1)に導入実績がある頭部装着型スマートグラス『RealWear』をご紹介します。

『RealWear』は以前『HMT-1(終売品)』を紹介しましたが、今回は『RealWear Navigator 500(リアルウェア ナビゲーター500を体験していきます。 

▼ 『HMT-1 (終売品) 』 体験レビューはこちらからご覧ください ▼

※“眼鏡型情報端末”は、一般的に『スマートグラス』や『ウェアラブルデバイス』などと呼ばれていますが、
 本記事では統一して『スマートグラス』と表記いたします

『RealWear Navigator 500』とは

『RealWear Navigator 500』は、アメリカのワシントン州に本社を置くRealWear, Inc.が開発・販売しているスマートグラス『RealWear』シリーズの製品です。

Android OSを搭載しており、音声のみでカメラ撮影や各種アプリなどが使える高機能なスマートグラスです。

RealWear Navigator 500

『RealWear Navigator 500』 仕様


重量272g
カメラ4,800万画素
低照明環境対応
ビデオ最大1,080p/60fps
ディスプレイWVGA(854✕480ピクセル)視野角:20度     
防水・防塵IP66対応
バッテリー2,600mAhリチウムポリマー
スピーカー内蔵94dBAラウドスピーカー
マイク最大100dB対応のノイズキャンセリング機能付きマイク

▼ RealWearの詳細は、こちらのページをご覧ください

『RealWear Navigator 500』 を実際に使ってみた感想

重量・装着感

本体重量は『HMT-1 (終売品) 』が380gに対して、『Navigator 500』は272g。
なんと108gも軽くなっています。。

Navigator 500本体

▲ 『Navigator 500』 本体

装着時は僅かに重みを感じましたが、作業をしている最中は特に気になりませんでした。

付属のマジックテープ付き「頭部固定用バンド」で、着脱もスムーズ且つ頭にしっかりと固定できます。 

本体装着時

本体はU字型で、サイドに可動アーム付きのディスプレイがついています。
前方はディスプレイのみなので、眼鏡を掛けたままでも問題なく装着できます。 

RealWear Navigator 500本体

電源仕様は 『HMT-1 (終売品) 』 が「内部バッテリータイプ」だったのに対し、『Navigator 500』 は「取り外し可能なバッテリータイプ」に変更されています。
接続コードがないので、装着時や作業中も邪魔になることはありません。 

バッテリー

▲本体付属のバッテリー

なおバッテリー容量は『HMT-1 (終売品) 』が3,250mAhでしたが、『Navigator 500』は2,600mAhと少なくなっています。

それでも通常使用でのバッテリー駆動時間は約9~10時間で、長時間の使用が可能です。

また電源を落とさずにバッテリー交換ができる、ホットスワップ機能も搭載。
作業の手を止めることなく、安全にバッテリー交換ができます。  

音声操作

『Navigator 500』は、言語設定以外の機能がすべて音声で操作できるので、ハンズフリーで使用できるのが特徴です。

画面に表示されているアプリ名やコマンドを言うと使えるので、迷わずに操作できました。

ホーム画面
カメラ画面

また音声認識後1~2秒ほどで画面遷移やカメラ撮影ができていたので、ストレスはほぼなく、快適に使用できると思います。

音声認識は日本語や英語、フランス語など18か国語に対応。また発音や単語が異なる地域別の英語や中国語にも細かく対応しています。 

言語変更画面

▲言語はサイドにあるボタンから変更できます

ディスプレイ

ディスプレイの大きさは『HMT-1 (終売品) 』と変わらず、WVGA(854 × 480ピクセル)です。
実際に装着して見てみると、意外と大きくて見やすいと感じました。 

500本体ディスプレイ

▲『500』ディスプレイ

片眼のみのディスプレイなので、視界を大きく遮ることがなく、作業中に手元が見えなくなる心配はありません。 

ディスプレイアーム

スマートグラスの中には、ディスプレイにアームがついていなかったり、あっても可動部分が少なくて調整しにくいものもあります。

ですが、本商品ディスプレイアームは可動部分が4か所あり、自分の見やすい位置にディスプレイを調整できます。

ディスプレイアーム

▲ディスプレイアーム

 アームの可動部分は少し固めですが、その分本体が多少揺れてもアームは動かないので安心です。 

ディスプレイアームの動作

▲ディスプレイの位置を左右反対にすることも可能です

カメラ

『Navigator 500』は『HMT-1 (終売品) 』と比べて、カメラの性能が大幅に向上しています。 

本体カメラ

▲本体カメラ

画素数は 『HMT-1 (終売品) 』の1,600万画素から 4,800万画素になり、作業しながらも鮮明な画像が撮影できるようになりました。

撮影画像

▲『Navigator 500』で撮影した画像 

低照明環境にも対応しており、LEDフラッシュライトも搭載。
薄暗い作業環境で使用したい方におすすめです。 

撮影中は通常モードと望遠モードに切り替えることができ、ズームしても高品質な撮影が可能です。 

・通常モード

通常モード

・望遠モード 

望遠モード

▲望遠モードにすると、より遠くを撮影できます 

動画は最大1,080p/60fpsで撮影可能。
『Microsoft Teams』や『HANDS FREE FOR ZOOM(※2)』を使用したミーティングや遠隔指示でも活躍してくれます。 

カメラモジュールは取り外し可能で、温度を可視化できる『サーマルカメラ(別売り)』とも交換できます。

カメラ着脱

『RealWear Navigator 500』体験まとめ

カメラの性能が向上

画素数の向上や撮影モードの追加によって、撮影したい箇所をしっかり鮮明に撮影できるようになったと思いました。

また微光の環境下での撮影にも対応しており、より幅広い現場で使えるようになっています。

高い音声認識性能で動作も早い 

『Navigator 500』は高い音声認識性能を持ち、声だけでスムーズに動作するので、作業中でも快適に使用できます。

画面に表示されたアプリ名やコマンドを言えば操作できるので、音声操作が初めての方でも使いやすいと思いました。

マイクはノイズキャンセリング機能付きで、雑音がある環境でもしっかり聞き取ってくれて使いやすいです。

アームの可動箇所が多く調整しやすい

『Navigator 500』のディスプレイアームは可動部分が4か所もあり、自分の視界や状況に合わせた細かな調整が可能です。

ディスプレイも比較的大きくて見やすく、片眼タイプのため、視界が良好で作業しやすいのも魅力だと思いました。

弊社では『RealWear』シリーズに関するご相談やお見積もりを受け付けております。オンライン相談やデモも承っておりますので、お気軽にお問合せください。 

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※1 RealWear社実績 
※2 『HANDS FREE FOR ZOOM』は、『RealWear』の利用に特化した『Zoom』アプリです。
     また 『Zoom』の名称は、Zoom Video Communications, Inc.の商標または登録商標です 

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