ＩＨＩターボコンプレッサ

TREターボコンプレッサ
1970年のTAターボコンプレッサ発売以来、IHIは40年以上にわたりトップメーカとして、10000台を越えるターボコンプレッサを世に送り出してきました。 ターボといえばIHI。125KWから数万kWクラスまで、シリーズ化したIHIこそが、その評価に値します。

. TREターボコンプレッサ　メリット

ユーザーカスタマイズ
お客様の必要風量、圧力に合わせた機種提案できます

多段圧縮による効率向上
Ｔ２シリーズを除くすべての機種で３段圧縮を標準仕様としています

台数集約化による省エネルギー
エネルギー原単位に優れ、必要な風量、圧力に応じた豊富な機種て案が可能なため、複数台のベースロード機の集約時に高い効果を発揮します

. 特徴

高性能ターボ
最新のCFD技術により、新型3次元チタンインペラ（羽根車）とディフューザを一体として解析を実施し最適な組合せを実現。さらにスクロールも最適化することにより高効率を達成しました。また2段インレット（空気取入れ口）に無電解ニッケルメッキを施すことで性能劣化に対する耐久性もさらに向上しています。
ディフューザとは：インペラの回転によって空気に与えられたエネルギーを、最も効率よく静圧に変える機材のこと。

省メンテナンス
スクリュコンプレッサに比べ、ターボコンプレッサの心臓部はいたってシンプル。面倒なメンテナンスはほとんど不要です。ベアリングには非接触型の高性能すべり軸受け(※)を採用しているため寿命は半永久的。スクリュコンプレッサのようにロータ（回転子）やベアリングの磨耗の 可能性は低くなっています。またクーラは管内水タイプを使用。 清掃は非常に容易で手間がかかりません。
※ ティルティングパッド又はディフィレクションパッドジャーナルベアリング

省スペース
IHI独自のターボ技術と無駄のない機能的デザインにより省スペースを実現。必要な付属品は、全てパッケージ化されて装備。設置も極めて容易です。設置スペースの大幅な削減により、それぞれの工場のレイアウトに応じた、効率的な導入を可能にしています。

環境重視
IHIターボコンプレッサは環境重視。オイルフリーなので圧縮空気は清浄です。運転音は極めて静か。機械の振動もありません。ドレンの廃棄も安心です。オーバーホール時、主要部品の交換が不要であり、また点数も少ないのが特徴です。

デュアル制御
使用空気量の変動から生じる吐出管系の圧力変化を検出し、吐出圧力を一定とするようインレットガイドベーンで吐出空気量をコントロールします。さらにプラント側のエア需要が減少すると、あらかじめ設定した圧力間で負荷－無負荷を繰り返し、省エネルギー運転を行います。コンプレッサの仕事量が減少する上に、放風によるエネルギーロスも抑えることができます。インバータ駆動スクリューのような性能低下、電気的ロスがないため、通常の空気使用量変動には最適な制御方式です。
※125kW～230kW対応可能

お客様ごとの専用設計
吐出圧力、空気量については標準仕様だけでなく、お客様の求める仕様に専用設計を行うことができます。これは、ターボ圧縮機だけの大きな利点であり、吐出圧力や空気量の無駄を徹底的に排除し、省エネルギーを図ることができます。

温水回収
コンプレッサの吐出空気温度は約150℃以上。通常はインタークーラ・アフタークーラを通じ熱交換を行い40℃程度まで冷却します。この際温まった冷却水を給水予熱等に再利用することで熱効率を高め、総合省エネルギーを図ることができます。
※オプション

通信中央監視・台数制御
コンプレッサには通信ポートを装備しています。RS232Cポートを通じ、運転状況および故障情報の遠方での把握が可能です。また、IHI標準DP型台数制御盤を用いることで、プラントの稼動状況に応じて最適台数で運転し省エネルギーに貢献します。また、運転時間を自動的に平準化して稼動することができます。
※125kW～230kW対応可能

. TREラインナップ

電動機出力		375 - 950kW
吐出風量		3,600 – 10,550 m3/hr
吐出圧力		0.2 – 1.6MPaG
外形寸法	長さ	4,100 – 5,200mm
	幅	1,950 – 2,300mm
	高さ	2,000 – 2,800mm
質量		8,300 – 13,500kg

※吐出風量は、吸入状態（吸入温度35℃、大気圧0.1013MPa（Abs.）、吸入圧力0.0993MPa（Abs.）、相対湿度（80%RH）に換算した値です。尚、冷却水温は32ﾟCとしています
※吐出風量は0.69MPaG時の範囲を示したものです。お客さまご指定の吐出圧力、吐出風量に合わせて選定が可能です
※質量、外形寸法は概略値です。