RealWear導入事例 北陸電気保安協会様
業種 | その他の事業サービス業 |
利用規模 | 3台 |
利用用途 | 電気設備の保守点検業務の遠隔サポート |
企業Webサイト | https://www.hokuriku-dhk.or.jp/ |
最終更新日 | 2024.6.7 |
一般財団法人 北陸電気保安協会(以降、北陸電気保安協会)は、電気の適切かつ安全な利用を促進することを目的に1966年に設立された一般財団法人です。北陸地域での法人・個人向けの電気保安業務を行っています。本記事ではRealwearが保守点検業でどのように使われているのか、3名の担当者様にお話を伺いました。
北陸電気保安協会 金沢地区本部
担当S様、I様、T様
総合技術開発センターに勤務。社内教育や研究、点検業務などのサポートを行っている。
スマートグラスでベテランが遠隔サポートできるようにしたい
―― スマートグラスを導入しようと思ったきっかけを教えてください。
担当S:当社にはDX推進部があり、そちらからスマートグラスを活用したいという依頼がありました。
具体的には、遠隔からの現場支援、教育やOJT、発生頻度が少ない仕事の後方支援に使えないかという話でした。
我々の仕事は単独で動くものが多く、現場で何かトラブルが起こった際に、若手だと対応に困ることが結構あります。
かといって、ベテランの作業員が若手の現場に毎回ついていくこともできませんし、電話で問い合わせするにしても、
現場の状況を言葉で伝えるのはなかなか難しい……。
スマートグラスなら、何か困った時の連絡を省力化かつ円滑にでき、現場もカメラで見られる、
何より単独で動いている際の安全面でもいいだろうと考え、スマートグラスを検討し始めました。
試しに何台か使ってみたのですが、使いにくい点が多く、なかなか条件に合致するスマートグラスが見つかりませんでした。
―― 具体的には、どんな点がニーズと合っていないと感じたのでしょうか?
担当S:最初に試したものがヘッドセットとコントローラを有線で接続するタイプだったのですが、まず非常に準備が面倒くさかったです。慣れていないと20分、慣れてきても10分前後は掛かってしまうとのことでした。
また作業途中でコードが抜けてしまったり、スマホタイプのコントローラがポケット内で誤動作するなどのアクシデントがあって、現場では不評でした。
ですので、次はコードやコントローラのない一体型のスマートグラスを探そうということになりました。
そこで見つけたのがVuzixという別のスマートグラスで、取り扱いのあった電巧社さんにお問い合わせしました。
Realwearの音声操作が現場で好評
担当S:Vuzixをトライアルする際に、Realwearも一緒にトライアルさせていただきました。
Vuzixはタッチパネルやボタンで操作できるのですが、見えない場所にあるので、意外と操作が難しいとの意見が出ていました。
逆にRealwearは音声操作だけのほうが使いやすいとのことで、現場では好評でしたね。
担当T:私も実際の現場に行って試したのですが、ハンズフリーなので、
音声でサポートしてもらいながら作業できるのが非常に良かったです。
映像の共有もしやすかったですね。一度資料共有も試したのですが、ディスプレイで図面がしっかり確認できたのが印象的でした。
担当S:メガネの上から装着できる点やバッテリーや防水性の観点などからも、Realwearの方が条件に合致していたので、
最終的にRealwearに決めました。
価格面もさることながら、しっかりサポートもしてもらえたので、電巧社さんで購入させていただきました。
――同時に会議ソリューションのLive Onもご契約頂いたのですが、なぜこちらを選んだのでしょうか?
担当S:我々は普段Google Meetsを使用しているのですが、Realwearには対応していなかったので、他の会議アプリを
使うことになりました。
Zoomなども検討したのですが、専用の会議アプリがあった方がいいのではないかと考えていたところ、
電巧社さんにLive Onをご紹介いただきました。
遠隔支援側の方から、Realwearのカメラをズームしたり、ライトをつけたりといった操作ができるのがメリットだと感じました。
ただ、我々の仕事上、ソーラーパネルや風車など電波の届きにくい場所に行くため、
携帯電話のテザリングが繋がりにくいこともあるのがネックですが、
その際でもRealwearのカメラで写真を残したりできるのはいいですね。
担当I: PC側でRealwearのカメラ映像などの設定できるので、かなり現場の負担が軽くできます。
現場の方はRealwearの電源をつければすぐにLive Onに入れるので、手間がなく簡単でいいと感じました。
スマートグラスを当たり前に使う時代になってきている
―― Realwearは3台ご購入いただき、それぞれを石川、富山、福井の拠点に配備するとのことでしたが、
すでに運用がスタートしているのでしょうか?
担当S:現在3拠点への配備は完了していますが、本格的な運用はこれからというところです。
石川と福井の方では何回か使われたようですね。
福井はカメラを使った作業のみですが、石川では遠隔での現場下見に使ったそうです。
担当者が会社にいる状態で、現場にいる作業者に見たい場所をリアルタイムで共有できたのが良かったと言っていました。
またカメラの画質がよくて、現場がしっかり確認できたと非常に好評でした。
担当者が会社にいながら支援できるのは、時間や費用の面で非常に有効なので、
今後は、本社からの遠隔支援などもできたらと考えています。
ただ、バッテリーの減りが早いとの報告も受けています。
Realwearは、電源を入れたままバッテリー交換できる機能があると聞いたので、バッテリーの追加購入も検討中です。
――Realwearを使用していて、何か反響がありましたか?
担当S:装着して作業していると、気になって聞かれることがあるようです。
最近では、電力会社などが設備の点検作業などでスマートグラスを使っているという話も聞きますし、
スマートグラスなどのツールを当たり前のように使用して作業していく時代になってきているのだなと感じました。
企業としては、こういったツールでDXを推進しているPRもできるので、今後も積極的に使っていきたいと思っています。
将来的にはスマートグラス1つで完結するようにしたい
――今後の展望を聞かせてください。
担当S:まず考えているのは教育ですね。ベテランが現場で何を見て作業しているのか、そういったベテランのノウハウを
Realwearで共有し、次代へ継いでいけたらと思っています。
そしてゆくゆくは、スマートグラス1つで点検が完了することを目標にしていきたいと思っています。
今お客様の電気設備の点検をする際、点検結果をスマホなどで記録しているのですが、それをスマートグラスの音声操作だけで記入して
提出できるようになれば、大幅な効率化が図れます。
ハードルは非常に高いのですが、今後も電巧社さんにサポートをお願いしつつ、実現できればと思っています。
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