居酒屋に行けば必ず注文するメニューであり、毎日食べていた時期もありました。
そんなお手頃な食材が”食べられなくなるかも?”と聞いたのは今年の9月。
私はSDGsの観点からリサーチを開始しました。
から揚げは、鶏肉、小麦粉、片栗粉、油などの食材によってつくられます。
特に衣に使用する小麦は、近年の価格高騰がニュースで取り上げられ喫緊の課題となっています。
この現状から日本が今後も、から揚げを持続的につくり続ける方法を調査し、本レポートにまとめました。
1、輸入小麦などの価格高騰、企業も消費者もどうやって生き残るのか
- 輸入小麦などの価格高騰、さらに最大に相性のよいフライドポテトはじゃがいも不足で販売停止のお店も。今後は、油も鶏肉も。輸入品にたよる食材は、今後高級品になってゆくのか?今回は唐揚げの衣に使われる小麦にフォーカスして考える
- 原因は様々な説があるが、天候不良、コロナ禍、そして2022年2月24日に始まったロシアのウクライナへの軍事侵攻が原因と考えられる
- 日本の食料自給率は38%で右肩下がりの推移。日本の国内で1年間に食べられている小麦のうち、国産はわずか17%(農林水産省:令和3年)。残りの83%は輸入にたよっている
→ 価格高騰が話題にあがったのは最近だが、対策や改善策は、あるのだろうか?
2、国も施策を実施。国民の意識改革も。
- 日本国内では、農林水産省が「輸入小麦等食品原材料価格高騰緊急対策」を開始している
- 材料を切り替えた新商品等の生産・販売(価格転嫁に見合う付加価値の高い新商品の開発を含む)や、原材料の使用コストを削減した新商品等の生産・販売、新たな生産方法の導入等の取組について臨時的に支援している
- しかし、この支援はどのように事業者へ伝わっているのだろうか。国民としても、国産の食べものにもっと興味を持つなど、意識した行動をすることが大切である
→では、中小企業にできることはあるのだろうか?
3、食料自給率の高い食材への切り替え。創意工夫で「サスティナブル唐揚げ」へ。
- 国の支援があろうと、コロナ禍のように突然の環境の変化で、新商品の開発を求められても期間もコストもかかる。このような事態になっても焦らぬよう、国土のせまい日本で、さらには中小企業にできる対策はあるのだろうか
- 解決案として、自給率が高い米を利用した「米粉」を利用するなど、国内外の食材をうまく活用し日頃から商品開発を行ったり小麦アレルギーを持つ方も選べるメニューを配置するなど、サスティナブルな唐揚げを提供する企業/店舗が増えてほしい
- 最後に大豆を主な原料にした事例を紹介する。「サスティナブル唐揚げ」の考え方が広く普及することを願っている
→これからも、自由に手軽に”唐揚げ”が食べられる世の中へ