送電網を最大限活用する再エネ発電が始動!

送電網を最大限活用する再エネ発電が始動!
六ヶ所村ウィンド・ソーラー協調発電所

(株)電巧社、(株)サイサン、 森和エナジー(株)の3社が組成するエネワンソーラーパーク六ヶ所村共同事業体は、協調発電に用いる大型風力発電所を建設し、六ヶ所村ウィンド・ソーラー協調発電所として2023年3月1日より運転を開始しました。
具体的には新設の独ENERCON社製風力発電設備1基(定格出力1,920kW運用)で発電する電力を、(株)日立パワーソリューションズが新たに開発した太陽光発電協調型風力発電システムを用いて、既設の太陽光発電分に加えて送電致します。

年間予想発電量は、既設の太陽光と新設する風力の合計で一般家庭約2,000世帯分の電力に相当し、約3500トン*1のCO2(二酸化炭素)排出抑制を実現する見込みです。
発電した電力は、固定価格買取制度(FIT制度)を用いて、東北電力ネットワーク株式会社に売電します。

2021年4月22日、地球温暖化対策推進本部の決定を踏まえ、米国主催の気候サミットにおける2050年カーボンニュートラルと整合する目標として、日本政府は2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指すこと、さらに50%の高みに向け挑戦を続けることを表明しています。
この目標に資する再エネ電気の更なる活用には、全国の送電網における系統連系枠の不足が深刻なボトルネックとなっています。又、太陽光発電はあくまで日中のもので、朝夕の発電量は少なく、夜間は発電しません。
更には日中の天候にも左右されるため、ピーク時に合わせた送電枠には多くの未利用部分が存在します。
この未利用部分を風力発電により有効に利用するのが、協調発電です。

今回の風力発電所は2013年に太陽光発電用として利用を開始した系統連系枠を変更することなく、未利用の系統連系枠に風力発電による電力を送電します。
この為、多額の費用と長い時間を必要とする送電網の増強を行うことなく、再エネ電力の拡充を図ることが可能なことを実証いたしました。
今後、現行の連系枠不足に対する有力な解決策となることが期待されます。
エネワンソーラーパーク六ヶ所村共同事業体は、今後も拡大が見込まれる再生可能エネルギー事業を推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献して参ります。

*1 CO2排出抑制量は、年間発電量(予想値)から、地球温暖化対策の推進に関する法律を基にエネワンソーラーパーク六ヶ所村共同事業体が算出。

出展: 2017年7月12日 ㈱日立パワーソリューションズ ニュースリリース「太陽光発電協調型風力発電システムを開発」

https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/07/0712.html

■六ヶ所村ウィンド・ソーラー協調発電所概要

事業者エネワンソーラーパーク六ヶ所村共同事業体
設置場所青森県上北郡六ヶ所村
運転開始日2023年3月1日
発電容量太陽光パネル14,336枚、480kW太陽光パワーコンディショナー4基、
1,920kW風力発電設備1基

■株式会社電巧社概要

社 名株式会社 電巧社(DENKOSHA Corporation)
代表者代表取締役社長 中嶋 乃武也
所在地〒105-0014 東京都港区芝2-10-4
設立年月日1948年(昭和28年)9月8日
(創立 1928年(昭和3年)2月11日)
事業概要創業95年目の電気機械の商社及び受変電盤メーカー。
環境分野で太陽光・風力発電関連事業を展開。従業員数236名。
資本金9,000万円

■株式会社サイサン概要

社 名株式会社サイサン
代表者代表取締役 社長 川本 武彦
所在地〒330-0854埼玉県さいたま市大宮区桜木町一丁目11番地5
設立年月日1954年(昭和29年)9月20日
(創業 1945年(昭和20年)10月21日)
事業概要家庭用LPガスの供給販売から都市ガス事業、
産業用・医療用等の高圧ガスの販売事業、省エネルギーESCO事業、
電気事業、ミネラルウォーターの宅配事業、住宅設備機器の販売、
リフォームなど様々な事業を展開
資本金9,540万円

■森和エナジー株式会社概要

社 名森和エナジー株式会社
代表者代表取締役 CEO 森田政敏、 代表取締役 COO 長尾和
所在地東京都千代田区平河町二丁目4番13号ノーブルコート平河町205
設立年月日2011年(平成23年)9月1日
事業概要再生可能エネルギー発電事業
資本金900万円

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
連絡先: 森和エナジー株式会社 担当:長尾
電話番号: 03-6261-0033