ある夜、マジックバーを訪れる機会があった。
そこで僕は2人の素晴らしいマジシャンと出会うことになる。
まさにマジシャンと言わんばかりの外見。
笑いを引き寄せるトークにマジックを絡ませ、
楽しい空間を演出するマジシャンA。
紳士的な外見はお洒落なバーのマスターそのもの。
映像とリンクさせ、神秘的な空間を演出するマジシャンB。
それぞれが別のお店のオーナーマジシャンだそうだ。
そしてどちらも、非現実的なことが目の前で起こる。
“何もないはずの手のひらに、
薔薇が現れ、そして消え去る” こりゃ感動!!
そんな中で、偶然にも同じ現象のマジックがあった。
しかし、彼らの作り出そうとする世界観が違うため
全く違うものに見えるから不思議だ。
そして同じマジックだったからこそ気付かされた共通があった。
それはマジックを大切にしながらも、どちらのマジシャンとも
絶えず、お客様の様子を見ていて、その場に最適な
トークやおもてなしで、お客様を楽しませていること。
「どうだ!凄いだろう!」というような上からの目線を
感じることも、まったくなかった。
なるほどエンターテイメントだ。
お客様を楽しませることこそが目的であり、
マジックはそのツールに過ぎないということなのだろう。
お客様を満足させる技術。
久しぶりにプロの仕事に触れることができた。
そう思った一夜でした。
(M)
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