今年から東芝さんがスポンサーとなり、ファンの一人として
プロ野球ドラフト会議に出席することができました。
有力な新人選手たちの就職先が、本人の希望をよそに、
この場の球団の選択で決まってしまうという運命の日です。
今年は72名の選択選手と15名の育成選手の、合計87名が
指名されました。12球団840名のプロ野球選手の中に、
新たに72名が選手登録されると、今までの選手から72名が
クビになる仕組みになっていますので、例年、この時期には
戦力外通告を受けた選手の記事が新聞の片隅にひっそりと
載ることになります。
日本の野球界でトップに君臨するための、
あまりに厳しい現実の姿がここにあります。
それでもプロ野球を目指す選手たちは、激しい競争のなかの
僅かな可能性を信じて、夢を追い挑戦し続けています。
それに比べ私たち社会人は、自分で就職先の企業を選ぶことができます。
新人が入社しても、その数だけの社員がクビになるということもありません。
さらに育成選手のように最低年棒で、
3年で芽が出なくてもクビにはならないでしょう。
日本のトップ840人に入らなくても、一流の優秀なビジネスマンとして
やっていくことができるのですから、恵まれていると言わざるを得ません。
リスクを背負ってでも諦めずに夢を追い続けるプロ野球選手の執念に、
日頃の自分の仕事への取り組み姿勢を反省しました。
彼らのように目標に立ち向かう夢と覚悟を持ちたい。
そう気付かせてくれたドラフト会議でした。
(S)
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