Vol.31 「電巧社の味」

なんとも、ヘンテコリンな響きですね。

弊社は電気の総合商社、工場なのに味がするものをお届けしているのでしょうか?

電巧社がお客様にへの感謝の気持ちとさせて頂いている銘菓、湯島、『花月のかりんとう』の事です。
今から六十年以上遡る戦後の物の無い時代から創業者 中嶋次重はお客様への手土産に『花月のかりんとう』を持って行きました。

理由は…ただ一つ、“美味しいから”
(日持ちもするのでお客様の御都合で召し上がって頂ける事も良いと考えた様です)

時代は平成へと移り変わりましたが、お客様に喜んで頂きたいという思いは変わらず、
電巧社では花月のかりんとうを贔屓にしています。

さてさて、花月さんの栞を読んでみるとこんな事が書いてありました。

あるとき職人がかりんとうに使う砂糖をうっかり煮詰め過ぎ、飴になってしまったそうです。
捨てるのは勿体無いので試しにそのまま作った所、宝石のように美しくて美味しいかりんとうが生まれたそうです。

なんと!失敗から生まれたとは!それを聞いてそっくりなエピソードを思い出しました。

ヴァイオリンの名器、ストラディバリウス。製作者のアントニオ氏がニスを煮詰めて炭化直前を狙い、それを塗布した所まるで備長炭の様な高音の響きを奏でるヴァイオリンを作れる様になったそうです。(これは名古屋のヴァイオリンメーカー シャコンヌの窪田さんから伺いました)

失敗から生まれたロングセラーと言えば3Mの付箋、ポスト・イットを思い出します。
超強力接着剤の製品化が至上命題であった3M社試作過程で幾度と失敗しドラム缶一杯に残ってしまった、くっつかない糊。
そこから、生まれたのがあの絶妙な加減の相手を傷めない付箋だそうです。

他にも…
お菓子の柿の種は当初は小判型の金型で切り抜いていたそうです。
ある日、その金型をうっかり踏み潰してしまい、元に直らずそのまま使用したら、
歪んだ小判型のあられになってしまいました。

そんなあられを持って商いをしていたところ、ある主人が「こんな歪んだ小判型はない。
形は柿の種に似ている」といわれ、そのヒントから大正13年「柿の種」が誕生しました。
と浪花屋製菓さんの説明にあります。

お客様に喜んで頂きたいと言う気持ちが、そこにあればどんな失敗も必ず皆の喜びに繋がるのですね。
商いの神様が見守ってくれていると感じずにはいられません。
(A)

電巧社は「電気のコンシェルジュ」として、電気の課題を解決いたします。

私たちは東京都の本社を含む全国に多数の拠点を展開し、まもなく創業100年を迎える企業です。
電気の領域における、設計、調達、施工、SI、サイバーセキュリティ、配電盤製造など一貫体制でお客様のサポートをしております。

採用情報

歴史とともに築いた事業基盤、ベンチャー企業のような機動力、これらを合わせ持つ「ハイブリッド企業」それが電巧社です。
歴史を守るためにも、未来を創るためにも、社員の成長こそが会社の成長だと、私たちは信じています。